【英語で電話】TELの始め方から終わり方までの流れを完全解説【便利な英語フレーズ58選】

2021年3月13日

 

こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

「海外駐在員の英会話」シリーズでは、イギリス駐在員(TOEIC 900超)がイギリス人ネイティブから学んだ、ビジネス英語・日常英会話をわかりやすく丁寧に解説します。

実際のネイティブとの会話はもちろんのこと、TOEIC・英検対策にも役に立つ内容になっています

一日10分間の学習でコツコツと語彙を増やし、英語力を伸ばしていきましょう。

電話で役立つ英会話表現

海外の友人や同僚、取引先との電話で、上手く英語が話せなくて困った経験はありませんか?

こちらの言いたいことを伝えられても、電話相手の英語が聞き取れないこともありますよね。

それはあなたの英語力に問題があるのではなく、電話でよく使われる英語表現に慣れていないだけかもしれません

イギリス駐在の経験から

実際のリスニングやスピーキングに対応できるようになるには、まずは経験値を積むことが大切です。

シチュエーション別にネイティブの英会話を学習することで、相手の受け答えを予想したり、話す内容を事前に準備したりすることができます。

実際のネイティブの表現が最強の英語教材です。それでは早速行ってみましょう!

親しい同僚や友人とのインフォーマルな電話

 

日本で親しい同僚や友人とフランクに電話するとき、敬語や遠回しの表現は使いませんよね。

世間話が目的ではない限り、なるべく短く、伝えたい用件を端的に話すと思います。

英語も同じで、よく知っている相手と電話をするときは、ストレートで短い表現が好まれます。

Hello?
もしもし?
Hi Mark!
やあ、マーク!
Who’s this?
誰ですか?
It’s Lisa.
リサだよ。
Oh, hi. Sorry, I didn’t have your number saved.
お、やあ。ごめん、電話番号を登録してなかったんだ。
No worries. Listen, some of us are going fishing this afternoon. Do you want to come?
いいよ。聞いて、私たち午後から釣りに行くんだ。一緒にくる?
That sounds lovely. Yeah, sure.
いいね。もちろんだよ。
Brilliant. I’ll text you the details.
よかった。詳細はメールするね。
Okey. Cheers for the invite. See you then.
わかった。誘ってくれてありがとう。じゃあ、また。

ご覧のとおり受け答えが非常に短く、最初の挨拶でHow are you?を省略しています。

よく電話をする親しい相手であればHow are you?を省略しても大丈夫です。

また「誰ですか?(Who’s this?)」や「聞いて(Listen)」「ありがとう(Cheers)」はインフォーマルな会話で使われる短い表現です。

目上の人や取引先との電話など、フォーマルな場面では使わない表現なので注意してください。

上司や取引先とのフォーマルな電話

 

ビジネスで電話をするとき、日本では丁寧でプロフェッショナルな言葉遣いが好まれますよね。

実は、英語でビジネスの電話をするときも同じです。

英語には「敬語」はありませんが、フォーマルな場に合わせて英語表現を変えることで「プロとして対応している」ことを相手にアピールします

インフォーマルな電話との具体的な違いは、一文が丁寧で長くなる傾向にあることです。

Good afternoon. New York Accounting Firm. How may I help you?
こんにちは。NY会計事務所です。どうなさいましたか?
Hello. Could I speak to Steve Jobs in sales, please?
もしもし。営業部のスティーブ・ジョブズさんとお話しできますか?

電話をピックアップしたときの第一声は、Good morning/Good afternoon/Good eveningといった挨拶です。

Helloと言ってもいいですが、Good~の方が丁寧な印象になります。

次に自分の会社名を伝え、How may I help you?と用件を伺います。

これに対して「〇〇部の〇〇さんとお話しできますか」と言いたいときは、Could I speak to 〇〇 in 〇〇, please?という表現が使われます。

他には次のようなフレーズも便利なので、併せて覚えておきましょう。

I would like to speak to Steve Jobs in accounts, please?
経理部のスティーブ・ジョブズさんと話したいのですが。
Could you put me through to Steve Jobs in IT, please?
IT部のスティーブ・ジョブズさんに繋いでいただけますか?

電話を掛けてきた相手が名乗らなかった場合、次のような丁寧なフレーズで名前を聞きます。

Could I ask who’s calling, please?
お名前を伺ってよろしいですか?
My name is Hillary Clinton from London Accounting Firm.
ロンドン会計事務所のヒラリー・クリントンです。

電話の用件を聞きたいときは、次のようなフレーズで質問します。

Could I ask the purpose of the call, please?
お電話の目的を教えていただけますか?
May I ask what it's regarding please?
どのようなご用件かうかがってもいいですか?
May I ask what your call is about?"
どのようなお電話か伺ってもいいですか?

この質問に対する答え方は様々ですが、例えばシチュエーションに合わせて次のように答えます。

I’m calling concerning a proposal which Mr. Jobs sent to me.
ジョブズさんから私に送られた提案について話したいのですが。
I’m calling to ask about an invoice.
請求書に関して質問したいのですが。
I wanted to discuss prices with him.
価格について彼と相談したいのですが。
I’d like to clarify some clauses of a contract.
契約のいくつかの条項について明確にしたいことがあるのですが。

電話相手の名前と用件をメモしたあと、実際に取り次ぎ相手が電話に出られるかを確認します。

取り次ぎ相手が不在だった場合は、(できれば)理由とともに電話相手に不在であることを次のように伝えます。

One moment, please. I’m afraid he’s not available right now.
少々お待ちください。彼は現在電話に出ることができません。
He’s in a meeting at the moment.
現在会議中です。
He’s out for lunch at the moment.
昼食のため外出しています。
He’s out of office today.
今日はオフィスにいません。
He’s on a business trip this week.
今週は出張しています。
He’s currently on holiday.(アメリカ英語:vacation)
現在休暇中です。

「彼はいつ戻ってくるのか」「電話を掛け直すのはいつがいいのか」尋ねる場合は、次のようなフレーズが便利です。

Do you know when he’ll be back, please?
彼がいつ戻ってくるかご存じですか?
Do you know when he’ll be available, please?
彼がいつ空いているかご存じですか?
When would it be a convenient time for me to call back?
電話を掛け直すのはいつが都合いいですか?

あるいは、折り返しの電話の提案があるかもしれません。

Should I have him call you back?
彼から折り返しの電話をさせましょうか?
Would it be alright for him to call you back in about an hour?
約1時間後に彼から折り返し電話してもいいですか?
Yes, that would be great.
はい、お願いします。
Does he have your number?
彼はあなたの電話番号を知っていますか?
No, he doesn’t. please ask him to call me back on 01234556789.
いいえ。0123456789に折り返すよう伝えてください。

「かけ直す」「折り返す」はどちらも英語でcall backです。よく使う表現なので覚えておきましょう。

急ぎの用件があって伝言を残したいときは、次のように伝えます。

Could I leave him a message?
伝言を残してもいいですか?
Could you pass on a message for me?
伝言してもらえますか?

緊急性があるときはIt’s urgent、重要性が高いときはIt’s quite importantと言って、伝言の大切さをアピールします。

反対に、不在者に伝言しましょうか?と相手に提案するときは次のように表現します。

Would you like to leave a message?
伝言を残しますか?
Could I take a message?
伝言をお預かりしましょうか?
Should I give him a message?
彼に伝言しましょうか?

伝言を残した後に、必ずメッセージを伝えてもらうよう念押しすることもできます。

Please make sure he gets it as soon as possible.
なるべく早く彼が伝言を受け取るようにお願いします。
It’s urgent, so please tell him as soon as you can.
急ぎなので、なるべく早く彼に伝えてください。

急ぎの伝言でなければ、空いているときに伝言してもらうようお願いしましょう。

It’s not urgent so just let him know when he’s free.
急ぎではないので、彼が空いているときに伝えてください。

電話を終えるときは、電話を掛けられた側が「他に何かできることがあるか」と質問します。

大抵の場合これが「電話終了」の合図となります。電話を掛けた側は、お礼を言い忘れないようにしましょう。

Is there anything else I can do for you?
他に何かできることはありますか?
No that’s all. Thank you for your help.
いいえ大丈夫です。ありがとうございます。
You’re welcome. Thanks for calling and have a nice day.
どういたしまして。お電話ありがとうございました。良い一日を。

トラブルに対応するとき

 

オフィス周りの環境や回線のスピード、混雑状況などによって、電話の声が上手く聞こえないことってありますよね。

そんな電話にまつわるよくあるトラブルの対応方法について学んでいきましょう。

まずは相手の言った内容が聞き取れなかったときの表現です。

親しい相手に対し、インフォーマルな表現で聞き返したい場合は、次のフレーズが使えます。

Say that again?
もう一度言って?
What was that?
何って?
What did you say?
なんて言った?

ビジネスシーンで使える、電話を聞き返すときの表現はもう少し丁寧になります。

I’m sorry, could you repeat that?
すみませんが、もう一度繰り返していただけますか?
Could you say that again please?
もう一度おっしゃっていただけますか?

もう一度聞いたところでよく理解できなかったときは、相手に言い換えてもらうようお願いしましょう。

「言い換える」はrephraseという動詞を使います。

Sorry, I didn’t get that. Could you please rephrase that?
すみません、わかりませんでした。言い換えてもらえないでしょうか?

電話相手の会社名や名前が聞き取れないこともありますよね。

特に相手が日本人ではない場合は、外国の名前に慣れていないため聞き取れないことはよくあります。

そんなときはスペルを教えてもらうようお願いしましょう。

Could you spell that for me please?
そのスペルを教えていただけますか?
How do you spell that?
どのような綴りか教えてください。

教えてもらったらお礼をいい、きちんと正確に聞き取れたか確認しましょう。

Let me see if I got that right. Your name is...
正確に理解したか確認させてください。お名前は...

今度は相手の声が小さすぎて聞き取れなかったケースを見ていきましょう。

インフォーマルな電話で、声を大きくしてもらいたいときは次のように言います。

The sound’s very quiet/low. Can you speak up a bit?
音がとても小さいんだけど、もう少し大きな声で話してくれる?

ビジネスの相手に丁寧にお願いしたいときは、次のフレーズが便利です。

Sorry, I can’t hear you very well. Would you mind speaking a little more loudly?
すみません、よく聞き取れません。もう少し大きな声で話していただけますか?

学習の最後に

 

英語力の土台にあるのは『語彙力の強化』です。語彙力を強化すれば、「読む・聞く・話す・書く」のすべての能力が底上げされます。

「塵も積もれば山となる」です。一緒にコツコツ頑張っていきましょう。