こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
「海外駐在員の英会話」シリーズでは、イギリス駐在員(TOEIC 900超)がイギリス人ネイティブから学んだ、ビジネス英語・日常英会話をわかりやすく丁寧に解説します。
実際のネイティブとの会話はもちろんのこと、TOEIC・英検対策にも役に立つ内容になっています。
一日10分間の学習でコツコツと語彙を増やし、英語力を伸ばしていきましょう。
商談で役立つ英会話表現
海外のビジネスパーソンと商談をするとき、上手く英語が話せなくて困った経験はありませんか?
こちらの言いたいことを伝えられても、相手の英語が聞き取れないこともありますよね。
それはあなたの英語力に問題があるのではなく、商談でよく使われる英語表現に慣れていないだけかもしれません。
イギリス駐在の経験から
実際のリスニングやスピーキングに対応できるようになるには、まずは経験値を積むことが大切です。
シチュエーション別にネイティブの英会話を学習することで、相手の受け答えを予想したり、話す内容を事前に準備したりすることができます。
実際のネイティブの表現が最強の英語教材です。それでは早速行ってみましょう!
商談前のスモールトーク
海外のビジネスパーソンがこちらに来社し、ある会議室で商談をするケースを考えていきましょう。
会議室で挨拶をかわした後は、いきなり本題に入るのではなく、まずは良好な雰囲気づくりのためにスモールトークから入ります。日本の商談と同じですね。
スモールトークの種類は様々ですが、これから紹介する文章を参考にしてください。
旅はどうでしたか?
いい旅を経験しましたか?
東京にくるのは初めてですか?
スモールトークが一通り終わったら、次のようなフレーズで商談の本題に入りましょう。
本題に入りましょうか?
そろそろ本題に入りましょう。
商談を始める
商談を始めるにあたって「今日のミーティングの目的」を共有するのは大切です。
最初に話し合いたい論点や課題などを共有することで、商談全体のざっくりとした方向性がわかってきます。
また、目的の共有がなければ、お互いの希望をぶつけ合ううちに時間が過ぎてしまい、結局何もまとまらなかったということになりかねません。
イギリス駐在の経験から
事前に会議のアジェンダとゴールを決めるのはビジネスマナーとして認識されています。
商談を始めるにあたっては、次のようなフレーズを参考にしてください。
まず初めに、今日のディスカッションの主な要点を見ていきましょう。
まず、アジェンダの主な要点をご説明します。
主張を明らかにする
商談では、お互い会社を代表して、会社の利益を優先して交渉を進めていきます。
ここで大切なのは、それぞれの立場を明らかにして意見を主張することです。
意見を主張するときは、主語はI(私)ではなくWe(私たち、弊社)を使って話します。
まずは1年の契約を提案します。
今月は50,000台の発注を考えています。
配達サービスは外注したいと考えています。
相手の主張に対して、具体的に知りたいことは積極的に質問しましょう。
どんなスケジュールを想定していますか?
どんな価格であれば支払いできますか?
生産とデリバリーはどのような状況ですか?
何かを具体的に聞きたいときは、次のフレーズが汎用性があって便利です。
具体的にはどのようなイメージを持っていますか?
相手に条件を提示する
相手に何かを提案するとき、一緒に条件をつけることがありますね。
条件を表す文法といえば、条件のif節が有名ですが、他にもassuming(~と仮定すると)、supposing(仮に~であるすると)、as long as(~する限り)のような表現が使えます。
もし1年で最低限の発注量を約束すれば、もっと値段を下げられますか?
御社に柔軟なデリバリースケジュールがいると仮定すると、弊社はABC製品を1台あたり£100で提供できます。
仮に月あたりの最低発注量を約束してくれるなら、弊社は£90まで下げられます。
御社が同じ値段で提供してもらえるなら、その案でも構いません。
相手の提案を断る
相手が自分たちの会社にとって受け入れがたい提案をしてきたときは、はっきりとこちらの意思表示をすることが大切です。
「それはちょっと…」「難しいです…」のような遠回しの表現では、相手に意見が伝わらない可能性があります。
そのため、商談ではストレートに「その提案はお断りします」ということを伝えます。
そこまで低い値段にはできないと思います。
余分なコストを吸収するつもりはありません。
この技術は無料で共有できません。
デリバリーの日を保証できないなら、契約にサインはできません。
そんな急な話では仕事が間に合いません。
こちらが相手の提案を一度断ったにも関わらず、相手はなんとか受け入れてもらおうと強引に同じ提案をすることがあります。
そんなときは「何があっても提案は受け入れられない」「これが最終アンサーです」ということが伝わるフレーズを使いましょう。
これではどうしようもありません。
それは私たちには通用しません。
すみませんが、ここで一線を引かなければなりません。
新しい提案をする
お互いに契約の条件を妥協できず、これ以上商談が進まないということもあるでしょう。
そんなときは、一度会社に課題を持ち帰って相談し、新しい提案をするということが考えられます。
今回は皆さんが納得のいく提案ができればと思います。
弊社の解決策は次のとおりです。
「~について言えば」「~に関しては」と論点ごとに説明するときは、Regarding~、Concerning~、というフレーズを使うと便利です。
新しい提案を受け入れる
相手の提案に対して同意するときに使う表現は様々ですが、ここはいくつかの例文を紹介します。商談の際に参考にしてください。
それは妥当な提案ですね。
その論点に関しては賛成です。
その案であれば実現可能だと思います。
商談のまとめに入る
商談の最後は、今回の協議の目的を振り返り、アジェンダの課題や論点に対する結論をまとめていきます。
その目的は、お互いの認識の正確さを確認するためと、次のアクションプランを整理することです。
今回の協議の要点をまとめていきましょうか?
お互いが合意した要点をおさらいしていきましょう。
価格とタイムスケジュールに関しては…
そして、納期の詳細についてはまだ確定していませんね。
また、年間の最低発注量に関する問題もありますね。
「次のアクションプラン」には、例えば「書面で残す」「仮契約を送る」「契約の下書きに着手する」などがあります。
このことは書面で残しましょうか?
仮契約をお送りいただくことはできますか?
契約書を作成してもらうよう動き始めますね。
商談にまつわる英語表現をより深く学習したい方は、ABA Englishの動画をご覧ください。
英語ネイティブから実践的に使えるビジネス英語が学べます。
学習の最後に
英語力の土台にあるのは『語彙力の強化』です。語彙力を強化すれば、「読む・聞く・話す・書く」のすべての能力が底上げされます。
「塵も積もれば山となる」です。一緒にコツコツ頑張っていきましょう。