こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
「海外駐在員の英会話」シリーズでは、イギリス駐在員(TOEIC 900超)がイギリス人ネイティブから学んだ、ビジネス英語・日常英会話をわかりやすく丁寧に解説します。
実際のネイティブとの会話はもちろんのこと、TOEIC・英検対策にも役に立つ内容になっています。
一日10分間の学習でコツコツと語彙を増やし、英語力を伸ばしていきましょう。
美容院で役立つ英会話表現
海外留学中や駐在中に美容院でヘアーカットをお願いするとき、店員さんとのコミュニケーションで上手く英語が話せなくて困った経験はありませんか?
こちらの言いたいことを伝えられても、店員さんの英語が聞き取れないこともありますよね。
それはあなたの英語力に問題があるのではなく、美容院でよく使われる英語表現に慣れていないだけかもしれません。
イギリス駐在の経験から
実際のリスニングやスピーキングに対応できるようになるには、まずは経験値を積むことが大切です。
シチュエーション別にネイティブの英会話を学習することで、相手の受け答えを予想したり、話す内容を事前に準備したりすることができます。
実際のネイティブの表現が最強の英語教材なのです。それでは英会話表現を学んでいきましょう!
美容院の予約・入店するとき
まずは美容院の予約の仕方をみていきましょう。
事前に予約しないと美容院で長時間待たされる可能性があります。少し緊張すると思いますが、勇気をもって美容院に電話してみましょう。
こんにちは。ヘアーカットの予約をお願いできますか?
もちろんです。
いつがよろしいですか?
明日の午後だといいのですが。
14時はいかかですか?
はい、お願いします。
イギリス駐在の経験から
イギリスでは丁寧な言葉遣いが好まれるので、“Can/Could I ~?” 以外に “I was wondering if I could/might be able to~” などの表現を使うこともできます。
「予約する」の英語は、book、make an appointmentなど複数あります。
美容院の予約は、「人と会う約束をして髪を切ってもらう」という意味で、医者の予約をするように“make an appointment for a haircut”が使えます。
さらに、「ヘアーカットの時間や場所を確保してもらう」という意味で、ホテルやレストランを予約するように“book a haircut”の両方が使えます。
美容院を予約しないで入店するときは、次のように美容師さんに空きがあるか確認しましょう。
おはようございます。今ヘアーカットのお願いをすることはできますか?
明らかに美容院の中で人が待っているのであれば、どのくらい待ち時間があるか聞いてみるといいでしょう。
すみません。ヘアーカットまでどのくらい待たなければなりませんか?
美容院で何かをオーダーするとき
いよいよ自分の番がやってきました。ここからは、美容師さんに髪の毛をどのようにしてもらいたいかなどのオーダーを行います。
まずは、カットなのか、カラーなのか、パーマなのか伝えましょう。
洗髪、カット、ドライでお願いします。
パーマをかけてもらえますか?
今のヘアスタイルは変えずに整髪だけお願いします。
ストレートとカラーをお願いできますか?
「髪を〇〇してほしい」は、“get/have my hair 過去分詞”と表現します。
例えば、「カールにしてほしい」は“get/have my hair curled”、「脱色してほしい」は“get/have my hair bleached”、「軽くしてほしい、すいてほしい」は“get/have my hair thinned out”です。
美容師さんが髪を触りながらオーダーを聞いて、「こんなのはどうですか?」「こんな風にもできますよ?」と提案してくると思います。
ここで正直気になるのは、「そのサービスに追加料金がかかるか」ですよね(笑)
すべてが終わった後の会計でビックリ仰天することのないよう、その場でしっかり確認しておきましょう。
追加料金がかかりますか?
それっていくらですか?
失敗しないヘアーカットのオーダー
美容院でカットをお願いすると、美容師さんから具体的にどのように切ってほしいか質問があるでしょう。
どんなカットにしますか?
どのくらい短くしたいですか?
段(レイヤー)は入れますか?
ここで美容師さんにイメージする髪型を伝えます。
このときにミスコミュニケーションが起きると悲惨なことになります(笑)
まず、主に女性の方に使える英語表現から紹介しますので、ぜひ参考にしてください(もちろん、男性の方にも使えますのでご安心ください)。
主に女性の方が使う英語表現
「〇センチ切りたい」と短くしたい長さが決まっているときは、次のように伝えます。
10センチほど切ってもらえますか?
長さは変えずに、痛みの気になる毛先だけ切ってもらいたいときは、次のように表現します。
切れ毛のある先の方を切ってもらいたいです。長さはキープしてください。
髪全体が重くなってきて、ボリュームを減らしたいときは“remove some weight”を使います。
横のボリュームを減らしてもらえませんか?
場所によって髪の長さを変えてほしいときは、the front(前)、the sides(横)、the back(後ろ)、the top(上)、the bottom(下)と指定して長さを伝えます。
後ろが長く、前が短くなるように段(レイヤー)を入れたいのですが。
イギリス駐在の経験から
前髪は、イギリス英語でfringe(アメリカ英語でbangs)といいます。
前髪をどこで分けるかは次のように伝えます。
前髪は真ん中で/横で分けたいです。
美容師さんから“Where do you part your hair? ”(髪の分け目はどこですか?)と聞かれたら、指をさしながら分け目を答えます。
いつも右/左/真ん中で髪を分けています。
主に男性の方が使う英語表現
続いて男性にオススメの英語表現をご紹介します(もちろん、女性の方にも使えます) 。
まず、指定のヘアスタイルがあれば、最初にはっきり伝えます。
丸刈り、角刈り(クルーカット)、ツーブロック、横分けショートでお願いします。
丸刈りはbuzz cut、角刈りはcrew cut、ツーブロックはundercut、横分けショートはshort side part haircutといいます。
トップ以外のサイドのみバリカンで刈り上げてほしい場合は、次のようにオーダーします。
バックやサイドをバリカンで刈り上げてくれませんか?
バリカンは英語でclipperといいます。
短く刈り上げる海外のスタイルが好きではない人もいると思います。
その場合は、trimを使って「(今のスタイルを崩さす)整えたい」と表現した方が無難です。
そうすると、美容師さんは髪を持ち上げて “About this?”(このくらい?)と聞いてきます。
一度カットされると後戻りできないので(笑)、次のように答えて希望を伝えましょう。
いいえ、もう少し長め/短めがいいです。
トップの長さやボリュームを残したい方は、次のように表現します。
トップのボリュームは残すようにしていただきたいです。
前髪を上げたり、横に流したいときは、“fringe up”や“side fringe”といった表現を使います。
最後に、自分のイメージする髪型を伝える最終手段は、美容師さんになりたい髪型のモデルの写真を見せることです(笑)
言葉でヘアースタイルを伝える自信がない場合は、写真を見せながら、次のように美容師さんにお願いするといいでしょう。
こんな感じの髪型にしたいのですが。できそうですか?
美容院のオーダー方法について、より詳しく学習したい方はLearn English with Emmaさんの「Going to the hairdresser」をご覧ください。
学習の最後に
英語力の土台にあるのは『語彙力の強化』です。語彙力を強化すれば、「読む・聞く・話す・書く」のすべての能力が底上げされます。
「塵も積もれば山となる」です。一緒にコツコツ頑張っていきましょう。