こんにちは。米国公認会計士でTOEIC900点超のイギリス駐在員わだけんです。
今回の記事では、「英語ができないのに海外赴任が決まって不安」という読者の方に、海外赴任が決まったら絶対取り組むべき英語勉強法をお伝えします。
特にアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、インドなど英語圏への海外赴任が決まった方に、日本で今すぐ準備可能な内容になっているので、参考になったら嬉しいです。
ネイティブの英語は全然聞き取れないのが普通
帰国子女や留学経験者を除く日本育ちで、学校英語に慣れ親しんだ純ジャパの方であれば、「ネイティブの英語は全然聞き取れないのが普通」です。
学生時代に英語が得意科目だったとしても、ネイティブの英語は「スピードが速い・慣用表現やスラングが難しい・訛りやアクセントが独特」という3点により「マジで全然何言っているか分からない」という状況になりえます。
突然ですが、次の2分40秒の短い動画をご覧ください。ハリーポッターの主演俳優がバラエティ番組に出て会場を沸かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ehg3Q7NtvAw
どうですか?なぜ笑い声が起きているか分かりましたか?
ここで会社の同僚に「これは面白いですね。あなたはどう思いますか?」と意見を求められたらどうしますか。何か気の利いた一言を返せそうでしょうか。
このような状況が海外の職場で起きたらどうなるか想像してみてください。
そもそも状況を理解できていなければ笑って誤魔化すことしかできず、気まずい沈黙が流れるかもしれません。
動画はバラエティー番組なので気心知れた仲間同士の雑談のような内容ですが、同じような会話スピードで会社のプロジェクト会議や取引先訪問、商談があれば、自分一人だけが内容を把握できないという危機的な状況になりえます。
英語圏のネイティブの英語は、中学・高校で習う「ゆっくりはっきりと発音された標準的なアクセントの英語」とは全然違います。まずはこの部分を理解することが大切です。
「海外赴任した後に英語を勉強すればいいのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、海外赴任先で初めて会う人と仲良くなるためには第一印象がとても大事です。
初日の挨拶やスモールトーク、事業や業務内容の紹介ミーティングで日本人駐在員の姿を見て、「どんな人物か」「仕事ができる人か」「相談しやすい人物か」を判断されるでしょう。
数年間にわたって駐在先の会社の同僚や取引先相手と上手くやっていくためには、初日からある程度コミュニケーションを取らなければいけません。
現地会社のマネージメントをする立場で赴任が決まったのであれば尚更です。
いずれにせよ海外赴任が決まったらできるだけ早く英語学習を始めた方がいいと個人的には思います。
「海外赴任したら英語が上手くなる」は本人の努力次第
海外赴任を何年か経験すれば自然と英語が上手くなるので問題ないと思っている方もいるかもしれません。
結論から言うと、英語が上手くなるかどうかは本人の努力次第です。
何もわからない状態でネイティブの英語を聞き続けたところで、ある日突然英語が聞き取れるようになるというのは幻想です。
(一昔前、スピード〇ーニングが流行りましたよね…今は全く聞かなくなりましたが。)
ネイティブの発音にある程度慣れることはできるかもしれませんが、「英語を聞き取って内容を瞬時に理解する」まで成長するには相応の努力が必要です。
またスピーキングに関しては、当然ですが話そうとしないか限り上手くはなりません。
周りがネイティブばかりの環境の中、会社のミーティングやディスカッションで積極的に自分の意見を伝えるには「勇気」が必要です。
そしてその勇気は、英語がある程度上手くなければ沸いてこないでしょう。世知辛いですが、周りの同僚も辛抱強く拙い英語を気長に聞いてくれるとは限りません。
私はアメリカ留学経験者ではありますが、英語のインプット・アウトプットはイギリスの職場以外でも意識的に継続して行うようにしています。
海外赴任すれば英語が上手くなるのではなく、海外赴任の環境を生かして英語を継続して勉強すれば英語は上手くなるというのが私の意見です。
そしてその英語学習は、海外赴任前から本気で取り組んでおくべきです。
海外赴任前の具体的な英語勉強法
ボキャブラリーの強化
TOEICが300~500点台という方は、まずは英語ボキャブラリーの強化から始めましょう。
知っている単語や熟語を増やすことは、英語4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)すべての土台となります。
ネイティブの仕事スピードについていくためには、言われた単語・熟語の意味を瞬時に理解できなければなりません。
そのため語彙の強化は、知らない単語の意味と発音のセットで行うべきです。
私のおすすめする市販の英単語帳は、大学受験でよく使われるものですがネイティブが自然であると保証する例文が付いています。
付属のCDを聞きながら例文を丸ごと覚える気で単語学習をしましょう。
受験生時代の単語帳が実家の部屋で埃をかぶっているのであれば、取り寄せて早速勉強を開始しましょう。
また、日本や韓国でしか価値のない英語試験と馬鹿にされがちなTOEICを利用するのもおすすめです。
TOEICは一般的なビジネス英語に慣れ親しむことができる教材なので、TOEICの英単語帳をマスターすることは価値があります。
こちらも付属のCDを使いながら例文を覚える気で勉強するのがベストです。
副次的な効果ですが、帰国後のTOEICの点数が飛躍的に伸びることを想像すると、英単語学習のモチベーションにもなると思います。
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リスニングやスピーキングの強化
英語4技能の土台となるボキャブラリーを強化したら、実践的なビジネス英語の中でもリスニングとスピーキングを強化していきましょう。
日本人は受験勉強のおかげでリーディングやライティングは得意な人が多いからです。
リスニングやスピーキングは市販の英語教材を使うことも考えられますが、海外赴任で活躍できる英語力を短期間で手に入れるには、外国人と直接英語でコミュニケーションする練習を積んだ方が圧倒的に早いです。
書籍やアプリを使った英語学習と、実際にネイティブの外国人教師を目の前にして直接英語で会話するのとでは、英語の上達スピードが違いすぎます。
また、社内ミーティング、プレゼンテーション、プロジェクト会議、取引先との商談など具体的なビジネスのシチュエーションを想定して英語の練習をしなければ、場数を踏むことができないため海外赴任本番に対応できないと思います。
大抵の会社であれば、海外駐在員や家族向けの福利厚生である「語学学校補助金制度」が利用できると思います。
そのような会社の制度をしっかり利用しながら、大企業の英語研修や英語プログラムの導入実績のある語学学校で、ネイティブの外国人教師に集中的にビジネス英語を教えてもらうのが間違いないです。
当サイトおすすめのベルリッツ
大企業の海外駐在員やご家族の日常英会話・ビジネス英語を指導した、圧倒的な実績とノウハウがあるのが特徴です。
おすすめポイント
- 幅広い業界・業種での海外ビジネス経験が豊富な教師陣がいる
- 不適切なビジネス英語表現はその場で即修正されるので、適切なビジネス英語が身につく
- 外国人教師が仕事相手になりきるロールプレイを行い、ビジネス本番の英会話をシミュレーションできる
- 仕事のポジションに相応しいジェスチャーなどの動作なども学べる
- すべてのレッスンは、個人の理解力やスピーキング力に合わせて調整される
他の格安オンライン英会話では、アジア系の教師が訛りのある状態で英語を教えますが、ベルリッツは英語がネイティブもしくはネイティブと同等の教師を厳選しています。
つまり本格的な外国語環境の中で英語を学習できるということです。
そのため、これから英語だけで仕事する予定の海外駐在員が本番を見据えて、ネイティブ英語の集中トレーニングを受けるのに適しています。
なんとなく、ベルリッツは英語上級者が通う学校のイメージがありますが、実は初心者から上級者まで幅広い学習者を指導していますので、安心してください。
【2022年 オリコン顧客満足度調査 ビジネス英会話 第1位】
デメリットとしては、他の格安オンライン英会話に比べて費用が高いことですが、厳選の英語プロによる業界最高級の英語レッスンが安いわけありません。
前述の会社の補助金制度に加え、ビジネス英語マンツーマンコースやビジネス英語少人数レッスンコースであれば、厚生労働省の教育訓練給付金制度(最大10万円給付)が適用されます。(条件あり)
まずは無料体験レッスンから始めて、ご自身の状況に応じたプログラムを相談するのがいいと思います。
会社からもらった海外赴任というチャンスを最大限に生かすためにも、福利厚生制度と教育訓練給付金制度を活用して、英語ネイティブが教える語学学校で今から集中トレーニングするのが最適解です。
短期間で英語力を上げるには、とにかく実践的なビジネス・シチュエーションでネイティブの英語を聞く、話す、聞く、話すの繰り返しが必要です。
「海外赴任前から本気で英語を勉強しておけばよかった」という後悔をしないためにも、この記事が少しでも参考になったら幸いです。
海外赴任先でのご活躍を心から願っています。