【緊急対応の英会話】海外で使える救急車・警察の呼び方から状況報告までの流れを完全解説【便利な英語フレーズ40選】

2021年4月9日

 

こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

「海外駐在員の英会話」シリーズでは、イギリス駐在員(TOEIC 900超)がイギリス人ネイティブから学んだ、ビジネス英語・日常英会話をわかりやすく丁寧に解説します。

実際のネイティブとの会話はもちろんのこと、TOEIC・英検対策にも役に立つ内容になっています。

一日10分間の学習でコツコツと語彙を増やし、英語力を伸ばしていきましょう。

緊急事態に使える英会話表現

 

海外で何かトラブルに巻き込まれたとき、救急車や警察を呼んで冷静に対処する自信はありますか?

海外のほとんどの場所は日本よりも治安がよくないため、盗難被害などの事件・事故に遭う可能性はいつもより高くなるでしょう。

そんな万が一の場合に備えて、救急車や警察の呼び方や状況説明の重要フレーズを覚えておいて絶対に損はありません。

イギリス駐在の経験から

実際の現場でリスニングやスピーキングにきちんと対応できるようになるには、まずは想定されたシチュエーション別の英語フレーズに慣れることが大切です。

シチュエーション別にネイティブの英会話を学習することで、相手の受け答えを予想したり、話す内容を事前に準備したりすることができます。

実際のネイティブの表現が最強の英語教材なのです。それでは早速行ってみましょう!

事故・事件を報告する

 

海外旅行や海外出張、海外転勤などで海外に行くことが決まったら、現地の「緊急ダイアル」は事前に調べておきましょう。いざという時に役に立ちます。

僕の住んでいるイギリスは「999」、大陸ヨーロッパの大部分は「112」、アメリカは「991」です。

イギリス駐在の経験から

イギリスで緊急性のない医療アドバイスが必要であれば、NHS(国民保健サービス)「111」にダイアルすることができます。

観光ガイドブックにこのような情報は載っているはずなので、飛行機などの移動中に確認をオススメします。

緊急ダイアルに電話すると、オペレーターから次のような質問をされます。

What’s your emergency?
どのような緊急事態が発生していますか?
What emergency are you reporting?
どのような緊急事態を報告しますか?
What service do you need? Ambulance, police or fire brigade?
必要なサービスは何ですか?救急車、警察、消防隊ですか?

想像してみてください。緊急事態で焦っている中、英語で現場の状況説明をするのはかなり難しいですよね。しかも事態は一刻を争う状況かもしれません。

そこで、非ネイティブにオススメな方法は、次のような定型文を使って報告することです。

I’m calling to report 〇〇.
〇〇を報告するために電話をしています。

〇〇には、緊急事態の内容に合わせて下表の単語を入れます。どれも旅行中に起きてほしくない出来事ですが、万が一に備えて覚えておきましょう。

意味 英語
交通事故 a car crash/a car accident
火事 a fire
強盗 a robbery
窃盗 theft
脅迫 a threat
喧嘩・暴行 a fight/an assault
不審人物 a strange man/a strange woman
AがBに落ちてきた(落下事故)
例)レンガが人に落ちてきた
例)木が車に落ちてきた
A fell on B
a brick fell on a person
a tree fell on a car

どのような被害を受けたかを具体的に説明するときは、受動態を使って次のように表現します。

My bag got snatched.
鞄をひったくられました。
My wallet has been stolen.
財布を盗まれました。

「ひったくられる」はbe snatched、「盗まれる」はbe stolenという表現を使います。

主語は人ではなく、被害に遭った対象物であることに注意してください。

物理的に攻撃を受けたときは、次のように報告します。

I’ve been attacked by a strange man/woman.
見知らぬ男・女に襲われました。

状況に合わせてhit by a car(車に轢かれる)、mugged(強盗に遭う)、bitten by a dog(犬に咬まれる)shot(撃たれる)、stabbed(刺される)などの表現を使います。

家や車に対する被害には、次のようなフレーズを参考にしてください。

My house is on fire.
家が火事で燃えています。
My car has been broken into.
車に泥棒が入りました。

医療緊急事態を報告する

 

誰かが負傷していて手当が必要な場合は、Medical emergency(医療緊急事態)に該当します。

このような状況下では、誰がどのような状態にあるのか、素早く正確に報告することが求められます。

シチュエーション別に表現をまとめたので、一通り読んで参考にしてください。

医療緊急事態を報告するフレーズ

  • I found a person on the ground. He/She is not responsive.
    地面に倒れている人を見つけました。彼/彼女は反応がありません。
  • There’s a guy in Green park who needs help. I think he’s having a heart attack.
    グリーン公園で助けが必要な人がいます。心臓発作を起こしていると思います。
  • I’m having an allergic reaction.
    アレルギー反応を起こしています。
  • I can’t breath. / I’m having trouble breathing.
    呼吸できません。/呼吸困難です。
  • My wife cut herself with a knife and she’s bleeding.
    妻が包丁で切ってしまい、血が流れています。
  • My grandmother has chocked on some food and she’s not breathing.
    祖母がご飯を喉に詰まらせました。息をしていません。
  • My husband has severe pain in his back.
    夫が背中に激しい痛みを感じています。
  • My son/daughter got chemicals in his/her eyes.
    息子/娘の目に化学物質が入ってしまいました。

健康状態に関する英語表現は、過去の病院の英会話記事も参考にしてください。

発生場所を伝える

 

オペレーターに事件・事故の内容を報告すると、その発生場所に救急車・警察・消防車などを送るために「今どこにいますか?」と聞かれます。

最初の報告で事件・事故の緊急性が高いと判断されると、具体的な状況説明をする前に発生場所を質問されることもあります。

What’s your location?
場所はどこですか?
Where are you exactly?
どこにいますか?
What’s the address of the emergency?
発生場所の住所はどこですか?

旅行先・出張先で突然起きた緊急事態の発生場所がスラスラ出てくるはずがありません。ましてや海外の土地であればなおさらのことです。

そこで、オペレーターにだいたいの場所を回答できるように、次の便利な2フレーズを頭に叩き込んでおきましょう。

まずは事故現場になりやすい交差点の表現から見ていきます。

道路の周りを見渡して「〇〇通り」と書かれた標識を確認し、次のように伝えます。

We’re at the corner of A street and B street.
AストリートとBストリートの交差点です。

交差点以外で事故・事件が起きた場合は、周りにランドマークがないか確認します。

近くのランドマークを目印にして、その「前・後ろ・隣・向かい」というように現在地を説明します。

We’re at the A in front of/behind/next to/across from B.
Bの前・後ろ・隣・向かいのAにいます。

被害者の様子を報告する

 

救急車・警察・消防車が現場に向かっている間、オペレーターから被害者の様子を聞かれるかもしれません。

How old is he/she?
彼/彼女は何歳ですか?

被害者の見た目からざっくりとした年齢層を答えればOKです。

She’s a young teenager.
彼女は10代の若い女性です。
He’s middle-aged.
彼は中年です。

また、「意識があるか、息をしているか、流血しているか」などはよくある質問です。オペレーターから何を聞かれているかは、わかるようにしておきましょう。

Is he/she conscious?
彼/彼女に意識はありますか?
Is he/she awake?
彼/彼女は起きていますか?
Is he/she breathing?
彼/彼女は呼吸していますか?
Is he/she bleeding?
彼/彼女は血を流していますか?

状況によっては、応急処置が必要な場合があるかもしれません。オペレーターからの指示は専門用語が多くなります。

パニック状態になっていて一人では対応できないと思ったら、迷わず大声を出して周りに助けを求めましょう。

どんな応急処置をオペレーターから指示されたか、助けにきた人に一言でも情報を伝えられるよう、基本的な用語は押さえておきましょう。

意味 英語
応急処置/応急手当て first aid
回復体位 recovery position
心肺蘇生法 CPR
人工呼吸 rescue breaths

緊急事態で役に立つ英語表現をもっと学びたい方は、Learn English with EnglishClass101.comの動画をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=SQ8VWMq5tKY

学習の最後に

 

英語力の土台にあるのは『語彙力の強化』です。語彙力を強化すれば、「読む・聞く・話す・書く」のすべての能力が底上げされます。

「塵も積もれば山となる」です。一緒にコツコツ頑張っていきましょう。