こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
「海外駐在員の英会話」シリーズでは、イギリス駐在員(TOEIC 900超)がイギリス人ネイティブから学んだ、ビジネス英語・日常英会話をわかりやすく丁寧に解説します。
実際のネイティブとの会話はもちろんのこと、TOEIC・英検対策にも役に立つ内容になっています。
一日10分間の学習でコツコツと語彙を増やし、英語力を伸ばしていきましょう。
病院で役立つ英会話表現
海外旅行や海外出張中に事故に巻き込まれケガを負ったとき、病院スタッフと上手くコミュニケーションをとり自分の症状を伝えられる自信はありますか?
こちらの言いたいことを伝えられても、看護師や医者の英語が聞き取れないこともありますよね。
それはあなたの英語力に問題があるのではなく、病院でよく使われる英語表現に慣れていないだけかもしれません。
イギリス駐在の経験から
実際のリスニングやスピーキングに対応できるようになるには、まずは経験値を積むことが大切です。
シチュエーション別にネイティブの英会話を学習することで、相手の受け答えを予想したり、話す内容を事前に準備したりすることができます。
実際のネイティブの表現が最強の英語教材です。それでは早速行ってみましょう!
病院で受付するとき
病院に行く前に、事前に電話などで診察日程を予約すると、当日の受付がスムーズになります。
最近はインターネットで予約できることが多いですが、直接電話するときの英会話から見ていきましょう。
医者に会う時間を予約するときは、appointmentという単語を使います。
また、医者に診察してもらうことは、see a doctorと表現します。
もしもし。スミス先生と面会の予約をしたいのですが。
来週の金曜日に空きがありますね。
金曜午前中に診察を受けられますか?
いいですよ。名前を伺ってもいいですか?
レディー・ガガです。
わかりました。来週の金曜午前10:00時に予約しますね。
診察当日病院に着いたら、まず受付のスタッフに「〇〇先生の診察を受けに来ました」と伝えます。
スミス先生の診察を受けに来たのですが。
受付では予約内容を確認するために、名前や診察時間を聞かれます。
名前は何ですか?
診察時間はいつですか?
予約内容の確認ができたら、待合室で名前が呼ばれるまで待つように指示があります。
あなたの予約が確認できました。
待合室でお待ちください。スミス先生の準備が整ったら、お呼びします。
医者に診察してもらうとき
診察の時間になったら、いよいよ医者と対面します。
まずはどんな理由で来院したか聞かれるでしょう。
今日できることはありますか?(どうなさいましたか?)
困っていることは何ですか?
どんな症状ですか?
診察時間は限られているので、自分がどんな症状で困っているかを端的に説明しましょう。
過去から現在まである症状が続いている時は、現在完了進行形(I have being having)を使います。
お腹の調子が悪いんです。
最近眠れないんです。
目の奥で頭痛がするんです。
気分がとても憂鬱なんです。
現在の症状についてのみ説明するときは、現在完了形や現在形を使って次のように表します。
右ひざに腫れがあるんです。
背中に痛みがあるんです。
腕にこんな発疹があるんです。
呼吸しにくいんです。
どんな症状があるかを伝えると、医者から「どのくらい症状があるか」「どこに痛みがあるか」などについて具体的に質問があります。
どのくらい症状が続いていますか?
どのくらいこの感覚が続いていますか?
どこが痛みますか?
ここを押すと痛いですか?
痛みはどのくらい深刻ですか?
How longで聞かれている質問は、「For+期間」もしくは「Since+始まりの時点」で答えます。
一週間くらいです。
車で事故に遭って以来ずっとです。
痛みや体調に波があるときは、次のように答えます。
症状はずっと一定ではありません。あったりなかったりしますが、痛いです。
熱がありそうな場合は、体温を測定することになります。
少し熱があるような気がします。
熱を測らせてください。
風邪を疑って診察に来た場合は、次のような質問が想定されます。
呼吸器系の症状はありますか?
医者の質問の意味がわからなければ、正直に答えます。
すみません、どういう意味ですか?
例えば、鼻づまり、のどの痛み、咳などの症状はありますか?
他に想定される医者からの質問には様々あります。自分の症状に関係がありそうな質問は、事前に調べておくと安心です。
このような問題は初めてですか?
現在なにかお薬を服用していますか?
なにかアレルギーはありますか?
タバコは吸いますか?/アルコールは飲みますか?
医療機器を使って患者の体を詳しく調べる必要がある場合は、次のようなフレーズで指示があります。
こちらのベッドに座ってください。脈拍と血圧を測ります。
聴診器を使って心音や呼吸を聞く必要があります。
診察が終わったら、医者が症状に合わせた処方を提案してくれます。
「処方する」は英語でprescribe、「処方箋」はprescriptionです。
難しい上級単語ですが、病院に行ったらほぼ確実に出てくる単語なので覚えておきましょう
あなたには鎮痛剤を処方します。
薬の飲み方や注意点に関しても説明があります。
痛みを感じたら錠剤を1つ服用してください。
12時間ごとに1つ錠剤を服用してください。
必ず錠剤は食事と一緒に飲んでください。
4時間以内に2つ、もしくは24時間以内に6つ以上の服用はしないでください。
薬を服用している間は、アルコールは飲まないでください。
薬の効果が現れなかったときの対応も説明してくれます。
2週間経っても症状が続く場合は、もっと深く調べる必要がありますので、また来てください。
薬以外にも一般的なアドバイスがもらえるかもしれません。
可能であれば、十分な睡眠をとり、水分を取って、ストレスは避けるようにしてください。
イギリスでは処方箋を薬局に持っていき、そこで薬の受け取り代金を支払います。
初めての病院であれば、近くの薬局がどこにあるか聞くことをオススメします。
処方箋を持っていける近くの薬局はどこですか?
イギリス英語では薬局をchemistといいます。「’s」をつけてchemist’sと表します。
アメリカ英語pharmacyも通じるので、どちらも覚えておくと便利です。
角を曲がったところに薬局があります。そこで薬を買えますよ。
そうします。ありがとうございました。
病気やケガに関する症状をより深く学習したい方は、FluentU Business English Blogの記事を参考にしてください。
学習の最後に
英語力の土台にあるのは『語彙力の強化』です。語彙力を強化すれば、「読む・聞く・話す・書く」のすべての能力が底上げされます。
「塵も積もれば山となる」です。一緒にコツコツ頑張っていきましょう。