こんにちは。イギリス駐在員のわだけんです。
本日の記事では、「海外出張の必需品や持って行くと便利な持ち物は何?」という読者の疑問に答えます。
なお、国内出張の必需品・便利な持ち物と重複しそうな日用品は除き、あまり海外出張に行かない人が「日本で準備して持って行けばよかった!」と後悔しそうなもの23個に厳選しています。
海外出張の必需品
パスポート(+パスポート再発行に必要な書類)
まず最初に確認すべきなのがパスポートです。
日本や海外の空港ではもちろんのこと、出張先のホテルやレストラン、海外拠点の会議室など、移動の節目で必ず手元にあることを確認しましょう。
ちなみに、パスポートをスーツケースの中に入れて海外のホテルに預けておくのはおすすめしません。スーツケースごと盗難に遭う可能性を考えると、肌身離さず常に携帯しておいた方が安心です。
また、万が一、パスポートを紛失した場合に備えて、
- 6か月以内に発行された戸籍謄本又は抄本(原本)
- 6か月以内に撮影された顔写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル)
を持って行くといいと思います。
紛失時に新たなパスポートを発行する、もしくは帰国のための渡航書を申請するために必要な書類となるからです。(参考:外務省「パスポートについて」)
航空券
航空券はEチケットと紙で印刷したものと両方準備しておきましょう。
実は航空会社によって、前日にオンラインチェックインできることがあります。
前日にオンラインチェックインをしておけば、当日は預け入れ荷物をドロップするだけで手荷物検査に進めます。
当日の手続きが簡略化され、カウンターの列に並ぶ時間が減るので、可能であれば前日にチェックインを済ませておくのがおすすめです。
ESTA(エスタ)申請(アメリカの場合)
アメリカへ出張する場合は、出発の3日前までにESTA(エスタ)の申請が必要です。
詳しい申請方法は、アメリカ大使館・領事館のYouTube動画で確認しましょう。
ちなみに、日本語対応のESTA申請代行サイトを経由すると5,000円ほどの追加手数料が発生します。
それほど難しい作業ではないですし、ご自身で入力した方が確実なので、直接公式サイトから申請した方がいいですよ。
ESTA申請公式サイト: https://esta.cbp.dhs.gov/
ホテルの予約確認票
ホテルの予約確認票は、スマホで確認できるようにするか、紙で印刷して持っておきましょう。
出張先の国によっては、入国審査のときに「どのホテルに泊まるか」を聞かれる可能性があります。
ホテルの名前と住所を手元に準備してスムーズに答えられるとベストです。
海外旅行保険証
会社の指定する海外旅行保険に加入している人は、海外旅行保険証を忘れずに持参しましょう。
事前に契約内容(補償対象、補償金額など)や緊急連絡先を確認しておくと、何かあった時に役に立ちます。
会社が海外旅行保険に加入していない場合、海外での勤務期間中や通勤時間は、通常の労災の対象となりますが、プライベートな時間は労災対象外となってしまいます。
そのため、個人で少なくともクレジットカード付帯の海外旅行保険に入っておくといいと思います。
「傷害死亡・後遺障害」以外の保障額は複数のクレジットカードを合算できるので、まだ持っていない人は複数発行しておきましょう。
年会費が無料で補償内容が充実しているクレカを貼っておきますね。
楽天カード | ジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード) | |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 200万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 2,000万円 |
携行品損害 | - | 20万円(免責1事故3,000円) |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 |
特にジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード)は海外保険自動付帯(持っているだけで保険適用)カードでありながら、保障内容がゴールドカード並みに高水準です。
また、急病やケガの際には緊急アシスタンスサービスがついているので心強いです。
年会費無料ですし、発行しておいて損はありません。(もちろん、横浜以外の人も発行できます。)
防犯ビジネスバッグ
日本より治安の悪い海外では、残念ながら日本人が盗難の被害に遭うことはあります。
例えば盗みのプロは、複数人(子供や女性含む)で協力してターゲットを狙い、一人が「日本人ですか?」と声をかけて油断させている間に、他の仲間がカバンを奪うという手口を使います。
また、警戒心を持ってバッグを守っていたとしても、後ろから近づいてきて刃物でバッグの紐を引き裂いてバッグごと奪うなんて事件もあります。
そのため、盗難に遭わないための対策はできる限りしておくべきです。
私の盗難防止対策でおすすめのアイテムは、
- 盗難防止ポケットあり
- ショルダーカードポケットあり
- スーツケース専用ベルトあり
- USBポートあり
- 防水加工あり
で多機能なFENRUIENの防犯リュックですね。
内部はフロントポケット、メインポケット、PCポケットと分かれており、容量拡張機能もあってたっぷり収納できます。
多機能にも関わらず見た目もスタイリッシュであり、海外出張で使っても違和感がありません。
自転車のワイヤー錠
バスや電車、地下鉄などの公共交通機関の中でも、盗難に遭う可能性はあるので気をつけなければなりません。
具体的には、電車の座席で疲れて眠っている間や外の景色に気を取られている間に、スーツケースごと盗まれてしまうという事例があります。
ただ、移動中も常に気を張っているのは大変だと思います。
少しくらい目を瞑ったり、外の景色を楽しみたいこともありますよね。
そんなときは、スーツケースと近くの手すりを自転車のワイヤー錠で繋いで盗難対策するのがおすすめです。
私はロンドンからアムステルダムへ移動するときに利用したユーロスターで、何人か使っている人を見ました。こちらでは結構有名な盗難対策なのかもしれません。
AirTag
万が一、カバンや鍵、財布をなくしてしまっても位置を特定できるよう「紛失防止タグ」を持っておくことも一案です。
Apple販売のAirTagなら、iPhone「探す」アプリを使ってAirTagの位置を素早く特定することができます。
音を鳴らして居場所を知らせる機能があるので、例えばホテルや会場の中で何かを紛失した時も、音を頼りに紛失物を見つけることができます。
遠く離れた場所にあるときは、Appleの「探す」ネットワークを使って、世界中どこでもAirTagの現在位置を追跡できます。
絶対に紛失・盗難に遭ってはいけないものを海外出張に持って行くのであれば、保険としてAirTagを付けておくと安心だと思います。
変換プラグ
日本と海外ではコンセントの形が違います。
そのため、パソコン、タブレット、スマホ、カメラなどの電子機器を持って行く人にとってマルチ変換プラグは必需品です。
忘れないよう必ず事前に日本で購入して持って行きましょう。
私のおすすめは、
- 全世界の電源コンセントに対応
- 薄型
- 軽量
- お手頃価格
でかなり優秀なカシムラ 海外用変換プラグ サスケ/ブルー NTI-13です。
モバイルバッテリー
海外出張は長時間移動でパソコンやスマホのバッテリーの消耗スピードが速くなりがちです。
特にスマホに関しては、電話・マップの確認・レストラン等施設の予約・海外の分からないこと検索のために、多くの電池を消費します。
そのため、最低1つはモバイルバッテリーを持って行きましょう。
モバイルバッテリーは値段が様々で、ピンからキリまで本当に色々あります。
私のおすすめは、
- iPhone&Android対応
- USB-CとMicro USB入力ポートをどちらも搭載
- 薄型
- 安心の大容量(10000mAh以上)
- 最大24ヶ月保証
で便利なAnker PowerCore Slim 10000ですね。
フォーマルウェアとフォーマルアイテム
海外のフォーマルな式典では、男性はタキシードを着ることがドレスコードになっていることがあります。
知らずにビジネススーツで参加すると恥をかくことになりますので、何か大きな式典に参加する予定がある人は、事前にドレスコードを確認しましょう。
また、欧米の商談の場においては、男性はカフスボタンを身につけている人が多いです。
イギリス人の同僚から、「相手に資料を見せるときには自分の手元を見られる。カフスボタンを付けていると信頼度が上がる。」と教えてもらいました。
相手に与える印象は重要なので、このあたりのアイテムは一式揃えておくといいと思います。
大型スーツケース
海外の(コンクリートで)舗装されていない街の中、大型スーツケースを引きずって歩くのは結構大変です。
基本的に街中はタクシーで移動すると思いますが、なかなかタクシーが捕まらず徒歩で移動を余儀なくされることもあります。
そのため、大型スーツケースはなるべく「軽い」「走行音が静か」「耐久性が高い」「荷崩れ防止機能あり」のものを選ぶのがおすすめです。
どれにするか迷ったら、品質が高くて安心なサムソナイトがいいと思います。
現金・キャッシュ
カード決済が普及している国に海外出張する場合であっても、現金・キャッシュはある程度持っておいた方が安心です。
自営業の小さな店や一部のレストランのチップ、駐車場代の支払い、少額の買い物では、現金支払いのみ受け付けている場所があるからです。
また、美術館などの施設ではコイン式ロッカーが採用されていることが多いので、紙幣だけでなく硬貨も持っておいた方がいいです。
だいたいの目安ですが、海外出張期間が1週間以上ある人は、50~100ドル現金を持っておくと安心です。
SIMカードor海外Wifiレンタル
海外でいつでもインターネットに接続するため、事前にSIMカードを調達しておきましょう。(Amazonで購入できます。)
ただ、次の条件が揃っている必要があります。
- SIMフリースマホを持っている
- どのSIMカードがいいか判断できる
- SIMカードを入れ替えるためのSIMピンを持っている
- 自分でSIMカードの初期設定ができる
空港到着後は長時間フライトと時差ボケで疲れているため、SIMカードの設定に時間をかけるのは面倒くさいと感じるかもしれません。
現地に着いてすぐインターネットを利用したい方は、海外WiFiルーターのレンタルが便利です。
海外WiFiレンタル【GLOBAL WiFi】であれば、国内17空港34カウンターにWiFiレンタル拠点があります。
- 海外200以上の国・地域で現地と同エリアで利用可能
- パケット定額と無制限の選択が可能
- 空港・ロッカー・現地・宅配で受取・返却が簡単
- 最大5台接続可能
- 容量の追加は24時間対応
- 24時間365日WiFiサポート
上記の充実したサポート付きです。日本の空港でWiFiルーターを受け取り、現地到着後すぐインターネットに接続することができますよ。
海外WiFiレンタル【GLOBAL WiFi】の「かんたん料金シミュレーター」を利用すれば、「国とプラン」を選択するだけで料金の見積りができます。
携帯ウォシュレット
海外のウォシュレットなしトイレに耐えられないという人は、TOTO いつでもどこでも携帯ウォシュレットを持って行くと重宝します。
- ボタン一つですぐ使える乾電池式
- 手元の操作で洗浄の強弱を調整できる
- サッとしまえるコンパクトタイプ
でとても便利です。ウォシュレットなしで生きていけない人の救世主となります。
常用薬
当然ですが、日本で毎日飲んでいる薬があれば必ず持って行きましょう。
また、旅先で体調不良になったときのために、風邪薬くらいはあった方がいいと思います。
私はお守り代わりに、海外出張時には葛根湯を携帯しています。
飛行機やタクシー、バスなどで酔いやすい人は、日本から酔い止め薬も持って行きましょう。
アネロン ニスキャップがよく効くので個人的におすすめです。
ネックピロー&アイマスク&耳栓
海外出張でビジネスクラスではなく、プレミアムエコノミーやエコノミークラスを利用する人は、機内でしっかり睡眠をとるために「ネックピロー・アイマスク・耳栓」の3点セットが必須となります。
ネックピローは100円均一でも売っていますが、柔らかすぎて首回りのフィット感がなく、首に負担がかかって意外と眠りにくいです。
少し値段はしますが、低反発ウレタン素材を採用しているCALMOON ネックピローは「しっかり安定感」「包まれている感」があって気持ちよく眠れます。
ネックピローのカバーは洗って使えるので清潔ですし、アイマスクや耳栓が付属でついてくるのでお得感のあるアイテムです。
洗面用具(トラベルセット)
日本のビジネスホテルでは、歯ブラシ、歯磨き粉、クシ、ボディタオル、剃刀などのアメニティが無料で提供されています。
洗面用具を持って行かなくても大丈夫なので、大変便利なサービスですよね。
しかし、海外のホテルでは、無料のアメニティは置いていないのが普通です。
高級ホテルを除いて、洗面・シャワー室には「全身ソープ1本」しか置いていないことがほとんどです。
フロントで洗面用具の販売すらしていないので、日本から持ってきていない場合、現地のスーパー・薬局で調達する羽目になります。
そうなると時間もお金も勿体ないので、日本から洗面用具(トラベルセット)を持参するのがおすすめです。
日本のホテルに慣れていると、意外と忘れやすいアイテムなので気をつけてください。
海外出張で持って行くと便利な持ち物
るるぶ
海外出張期間中、土日など勤務時間外に有名な都市を観光するのであれば、観光雑誌「るるぶ」がおすすめです。
たくさんの写真や地図を使って観光地の魅力を存分に伝えてくれるので、気軽に街歩き必見スポットなどの観光情報を得るのに適しています。
おすすめのレストランやお土産屋さんの紹介もあって、異国の料理を堪能したり、職場や家族に出張先のお土産を買ったりするのに参考になります。
Kindle Unlimitedに加入すると、「るるぶ」をはじめ複数の観光雑誌・観光書籍が無料で読めるようになるので、旅行前に入っておくといいですよ。
AirPods
長時間フライトで感じるストレスに「騒音」があります。
機体から発せられる騒音がツラいだけでなく、近くの座席の赤ちゃんが長時間泣き止まないこともあります。
海外出張で「これから本番」というときに、睡眠を妨げられると結構キツイですよね。
赤ちゃんの泣き声ほど大きな騒音は耳栓のスキマから入ってきてしまいます。
そのため、本当に静かで快適なフライト時間を過ごしたいなら、AirPodsのノイズキャンセリング機能を使うことをおすすめします。
旅行用洗濯袋と洗濯洗剤
出張先のホテルに自由に使える洗濯機やコインランドリーが付属していない場合は、携帯できる旅行用洗濯袋と洗濯洗剤を持って行くことをおすすめします。
1週間以上の海外出張では、下着や肌着を洗濯しないと気持ち悪くなってくる人が多いと思います。
ホテルのシャワー室でボディーソープを使って手洗いするケースが多いと思うのですが、もっと簡単に洗濯物を洗ってくれるアイテムがあります。
旅行用洗濯袋 Scrubba Washbagという持ち運び可能なコンパクトサイズの洗濯機です。
長時間のミーティングや顧客との食事会の後、疲れて帰ってきたホテルで手洗い洗濯は体力的にキツイですよね。
そんなとき、これを使えば3分程度でサッと洗濯をすることができて助かります。
旅行用洗剤は、頑固な汚れでも落としてくれるスーパーナノックス(NANOX)が小分けになっていて便利ですね。
携帯スリッパ
海外のホテルでは、日本のホテルのように室内スリッパが付属していないことがあります。
清掃員が土足で掃除した後の部屋で、靴下・裸足で過ごすことに抵抗感のある人は、スリッパを持って行くといいです。
また、飛行機がビジネスクラス以外の人は、少し厚みあるタイプを持って行くと座席でよりリラックスできます。
最近ではコンパクトに収納できて、丸洗い可能な携帯スリッパが売られています。
インスタントの和食
1週間以上の海外出張で日本から離れているとどうしても和食が恋しくなる瞬間があります。
「朝ご飯に白米と味噌汁が食べたい!」「和食の惣菜や煮物が食べたい!」「カップラーメンが食べたい!」という気持ちになるんですよね。
そんなときのために、電子レンジや熱湯ケトルで簡単に加熱調理できる以下のような食品を持って行くと便利です。
職場の複数の仲間と海外出張に行く場合は、人数分のフリーズドライを持って行くと喜ばれますよ。
アマノフーズのフリーズドライなら、お湯を注ぐだけで食べられますし、作り立てのような美味しさがあります。
何よりも軽くて荷物の邪魔にならない点が最高です。
長期で常温保存が可能なので、これからも海外出張が続く予定があるなら、まとめ買いをしておいてもいいかもしれません。