2021年5月23日アップデート
2021年7月1日以降、日本の運転免許証から英国の運転免許証に切り替える場合、日本パスポート保持者に限りBRPカードのコピーによる代用が可能だった特例措置が廃止になり、運転免許庁(DVLA)に対してBRPカード原本の郵送が必要になりました。
日本からイギリスに駐在すると、日々の生活や通勤で車を使う場合が多いです。
この記事では、日本の運転免許からイギリスの運転免許に切り替える方法をやさしく解説します!
イギリスの運転免許証を取得後は、【イギリス国際免許】在英者は国外旅行/日本帰国前に必要!? → 必要ですが5分で取得できます!も参考にしてください。
イギリス運転免許証の取得に必要なもの
日本の免許証をイギリスの免許証に切り替える前に準備するのは、以下3つになります。
- 有効な日本の運転免許証
- パスポートサイズ(縦4.5cm x 横3.5cm)の写真1枚
- BRP(英国滞在査証)の原本
日本の運転免許の有効期限を確認し、有効期限が1年未満であれば、イギリス赴任前に免許証を更新しておきましょう(ご参考:免許更新の案内)。
イギリス在住中に有効期限が切れると、日本帰国後(一時帰国を含む)の手続きが煩雑になるからです。
ここがポイント
イギリス赴任前に日本の運転免許更新の必要有無を確認しましょう!
パスポートサイズの写真ですが、イギリス赴任前に日本で用意することをオススメします。
イギリス赴任後は生活や仕事に慣れるので精一杯で、休日に証明写真を撮りにいく余裕がない可能性が高いからです。
BRP(Biometric Residence Permit)はイギリスに来てすぐに取得できるので、赴任前は気にする必要がありません。
ビザ発給済のパスポートが返還された際、同封されているレターを郵便局に持っていけば、無料でBRPを受け取ることができます。
免許証の切替を申請する段階で必要なものとして、自動車運転免許証抜粋証明書とDVLA申請書類の2つがありますが、後ほど解説するのでご安心ください(^^)
イギリス運転免許証の取得方法
日本の免許証をイギリスの免許証に切り替えるのに必要な時間は3〜7週間です。
- 1日:運転免許証抜粋証明書の申請(日本大使館へ郵送)
- 4日:日本大使館が証明書を発行(正確には4営業日)
- 1〜3週間:日本大使館で証明書を受取り(事前アポが必要)
- 1〜3週間:DVLAがイギリスの免許書を発行(自宅に郵送)
それでは、運転免許の切替方法を4つのステップで順番に説明しています(ご参考:日本大使館のホームページ)
- ロンドン日本大使館に運転免許証抜粋証明書の発行を依頼
- ロンドン日本大使館で証明書を受取
- 運転免許証申請用紙の記入
- 郵便局でDVLA宛に書類を郵送
ロンドン日本大使館に運転免許証抜粋証明書の発行を依頼
まず始めに、大使館のHPから自動車運転免許証抜粋証明書申請書をダウンロードし、プリントアウトして必要事項を記入します。(記入例)
申請書に必要事項を記入したら、以下3つを封筒に入れて大使館に郵送します。
- 現在有効な日本の運転免許証
- パスポートのコピー
- 申請書
送付先
Certificate Officer, Consular Section, Embassy of Japan 101-104 Piccadilly, London W1J 7JT
Special Deliveryを利用すれば、封筒の追跡機能で無事に届いたかを確認したり、万一紛失したときに一定額が補償されます。
ここがポイント
日本の運転免許は大切なので、Special Deliveryを利用しましょう。
大使館に封筒が届くと、申請書に記載したEメールへ申請書受領の連絡が来ます。
Eメールには証明書がいつから受け取れるかの説明がありますので、日付を確認したら大使館に行くアポイントを取りましょう(証明書の郵送サービスはありません)。
ロンドン日本大使館で証明書を受取
予約した日時に大使館へ行く際は、以下2つを持参しましょう。
- 手数料£15.00
- パスポートの原本(本人確認)
セキュリティチェックと本人確認を終えて館内に入ると、順番待ちの整理券を発券マシーンから受け取ります。
整理券に書かれた番号が呼ばれたら証明書を受け取ります。受取は5分程度で完了します。
運転免許証申請用紙の記入
証明書を入手したら、郵便局に行ってDVLAが発行する申請用紙を手に入れましょう。
申請用紙には種類がいくつかありますが、日本からイギリスに免許証を切り替える場合は「D1」を選択します。
それでは、運転免許証申請用紙の記入方法を順番に解説します。
表面
1. What are you applying for?
- To exchange my on UK licence for GB licenceにチェック
- Which country issued of? 「Japan」と記入
- In which country did you pass your test? 「Japan」と記入
2. Your details
- タイトル、氏名、生年月日、住所を記入
- 任意で電話番号とEメールアドレスを記入
- Country you were born in: 「Japan」と記入
- What date did you come to live in the UK? イギリスに到着した日付を記入
3. Your eyesight
- Can you meet the legal eyesight standard for driving? 「Yes」にチェック
- Do you need to wear glasses or corrective lenses to meet the standard? メガネやコンタクトなどで視力矯正で運転する方は「Yes」にチェック
裏面
4. Your health
- 健康面に問題がなければ左上の「No」にチェックします
- Do you need to wear glasses or corrective lenses to meet the standard? メガネやコンタクトなどで視力矯正で運転する方は「Yes」にチェック
5. Your proof of identity
- Biometric Residence Permitのボックスにチェック
- BRPの表面の右上に記載がある番号を記入
6. Signing a photo to verify identity (if necessary)
- 本人確認にBRPを使うので記入不要
7. Your declaration
- 申請書に記入した日付を記入
- アルファベットでサイン
- 写真を貼り付ける
- Your checklist にチェック
郵便局でDVLA宛に書類を発送
記入が完了したら、以下4つを封筒に入れて郵便局に向かいます。
郵便局で手数料の支払いを行い、その証明書を封筒に入れるので、糊付けはまだしません。
- DVLA申請書D1
- 大使館が発行した自動車運転免許証抜粋証明書
- 日本の運転免許証(原本)
- BRPカードの
両面コピー(原本)
郵便局に着いたら「Postal Order Please(日本の郵便為替)」と係の人に伝えましょう。
支払先を選択するよう言われるので「DVLA Swansea, SA99 1BT(郵便番号)」と伝えます。
SA99 1BTはイギリス国外の免許証をイギリスに切り替える担当の部門がある住所になります。
申請費用£43.00と手数料£5.38を支払うと「Postal Order」と書かれた用紙をもらえるので、その用紙を封筒に入れて糊付けをします(係の人に頼めば糊付けしてくれます)。
糊付けが完了したら、封筒に宛先を記載します。日本からイギリスに免許書を切り替える場合は、必ず下の住所を記入してください。
送付先
2021年5月23日アップデート
2021年7月1日より、日本パスポート保持者のみ利用が可能だった日本担当(Japanese Account Manager)が廃止され、申請書送付の際は通常のDVLA申請宛先(DVLA、Swansea SA99 1BT)に書類を送付することが必要です。
これで準備が整いました。Special Deliveryで郵送をお願いし、郵送料金(£5〜10)を支払えば完了です。
混み具合にもよりますが、DVLAからイギリスの免許証が届くまで1〜3週間かかります。私の場合は1週間で免許証が届きました!
日本の運転免許証返還
日本の免許証は3ヶ月後くらいに日本大使館に返却されます。返却されると本人にEメールで連絡が来ます。
日本の運転免許証が返還されない3か月の間に、日本に一時帰国し車を運転する必要があれば、イギリスで国際免許証を取得しましょう。
◆関連記事◆【簡単】イギリスで国際免許証を取得する方法を写真付きで完全解説
コロナ対策のため、大使館での免許証の受取は不可となっています。
パスポートのコピー、宣誓書、返送用封筒の3つを入れた封筒を大使館に郵送しましょう。
私の場合は大使館に郵送してから1週間後に日本の運転免許証が返還されました。
まとめ
イギリスに赴任後、身分証明書としてBRPを郵便局で受け取りますが、BRPには自分の住所が記載されていないので住所証明として使えません。
証券口座開設などで住所証明が求められたときに、運転免許証があればとても便利です。
イギリスで快適なドライブライフをお楽しみください!(^^)