会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
米国公認会計士(USCPA)の専門性を活かして、会計英語の基礎を丁寧に分かりやすく解説しています。
この記事では、事業会社で働きながらUSCPAを取得した私が、USCPAは意味ないって本当?という疑問に本音でお答えします。
USCPAは本当に価値がある資格なのか?
私はUSCPA(米国公認会計士)の資格を保有、ワシントン州でライセンス登録をしています。
結論から申し上げると、USCPAは転職やキャリアアップに役立つ優秀な資格だと考えています。「意味ない」なんてことはありません。
ただし、次の特徴に当てはまる方にはUSCPAの学習はおすすめできません。
USCPAをおすすめしない方
- 英語や会計にアレルギーがある
- 海外取引に関わる仕事をするつもりがない
- 目標はないがなんとなく勉強のため始めたい
- 資格だけでまったくの異業種へ転職したい(40歳以上)
英語や会計にアレルギーがある
まず、英語や会計にアレルギーがある方は、USCPAの勉強を継続できなくなってしまう可能性が高いです。
だんだん学習が苦しくなり最終的に諦めてしまう人は実際にいます。
仕事をしながらスキマ時間に資格勉強をするのであれば、ご自身の貴重な可処分時間を犠牲にします。
このような人は、貴重な時間やお金を費やしたのに「USCPAを頑張った意味はなかった」となっても不思議ではありません。
海外取引に関わる仕事をするつもりがない
また、USCPA取得後の姿を想像できていないと、苦労して資格取得しても「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。
USCPAを利用したキャリアアップには、海外取引に関わる仕事(海外就職・駐在、海外事業部、海外営業、商社、金融、外資、監査、コンサル etc.)に就くのがメインです。
しかし、このような仕事に魅力を感じていない、ご自身にあまり適性がないと感じている場合は、「USCPAを取得したけど意味がなかった」ということになりえます。
USCPAは手段であって目的ではないので、勉強を始める前にUSCPA取得によって何を達成したいかを明確にすることが大事です。
なんとなく勉強のため始めたい
「なんとなく今の仕事に役に立ちそうだから」という漠然とした理由で勉強を始めるのも、同じような理由でおすすめできません。
USCPAの学習範囲はかなり広いです。
「資格取得が趣味」と言うのであれば話は別ですが、なんとなくではモチベーションが維持しづらく勉強が続かない可能性があります。
勉強したことが無意味になるとは思いませんが、USCPAにかかる多額の費用を考えると、仕事に直結する範囲に絞って専門書を買った方がコスパがいいでしょう。
資格だけでまったくの異業種へ転職したい(40歳以上)
これはかなり大事な点ですが、USCPAの資格一本で異業種に就くのは難しいかもしれないということです。(企業がポテンシャルを買ってくれる40歳未満の方を除きます。)
業界によっては資格よりも「経験」が重視されます。
極端な例ですが、長年教師として働いてきた50代の方が、USCPAの資格だけで外資コンサルに転職するのは相当厳しいでしょう。
ご自身のキャリアにUSCPAを加えると転職市場の自分の価値が高まるかどうか、転職業界に有利に働くかをよく考えてからUSCPAの勉強をスタートさせるといいと思います。
USCPAを目指すべき人の特徴
では、USCPAを取得すべき人の特徴とは何でしょうか?
以下のうち1つでも当てはまるものがあれば、キャリアに有利に働くためUSCPAを取得する価値は大いにあります。
USCPAを取得すべき人の特徴
- 日本の公認会計士試験の合格者
- 管理部門の実務経験が3年以上ある人
- 英語が得意(目安: TOEIC700点以上)で会計×英語を武器にしたい人
- 海外赴任に選ばれたい人
- 会社の中で管理職を目指す人
- 外資系・グローバル企業で働きたい人
- 監査法人・税理士法人・会計事務所への転職を希望する人
特に40歳未満の若い人はできるだけ早く取得した方がいいです。
USCPA取得のメリットを早い時期から享受できるからです。
キャリアアップに役立つケース(体験談)
ここからは、事業会社の海外事業部に在籍する私が個人的に「USCPAを取得して良かったこと」を紹介していきます。
- 海外赴任のチャンスをゲットできた
- 自分の専門性の証明になった
- 転職市場で自分の価値が1.5倍に上がった
まず、日系企業で働く中で「英語x会計」の能力を持つ人は希少だと感じます。
どちらかが得意な人は多いですが、両方自信のある人はあまり多くいません。
私は20代でイギリスに赴任していますが、USCPA取得は海外駐在を後押ししたと実感しています。
実際、USCPA取得を海外事業部の上司に報告したときは、その資格取得に対して高い評価をいただきました。
おそらく「海外赴任を任せられる専門性のある人材」として見てもらえたのだと思います。
また、日本にいながら海外の取引先や現地スタッフと仕事をする方は多いと思います。
USCPAになれば、会計が英語で理解できるという客観的な証明ができます。
イギリスの駐在先では、現地スタッフから自分の仕事ぶりに信頼をおいてもらっている自負があるのですが、USCPAを持っていることが少なからず影響していると感じます。
海外(特に欧米)は能力を示す肩書きを重視する傾向があるからです。
さらに、私はUSCPA取得後いくつかの転職サイトで自分の市場価値を確認しましたが、年収ベースで1.5倍に上がっていました。
勉強期間1年半(実質)という短期間で起きた変化に正直驚きました。
実際にUSCPAを取得した人は、BIG4含む監査法人、税理事法人・会計事務所、コンサル、金融、商社、事業会社など様々な業界への転職を成功させています。
転職成功事例の記事を読んでいただければ、多くの実績が出ていることが確かめられます。
USCPA合格者は日本で年間数百人と推定されているので、転職市場で希少価値があり好待遇のオファーは多いのだと思います。
有資格者として転職するため転職後の年収が大幅にアップした事例もありますね。
また、USCPAは世界的に認知されたプロの会計士の資格のため、海外で働くチャンスも大きく広がります。
アメリカはもちろんのこと、国際相互承認協定(MRA)を結んでいるカナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、アイルランド、スコットランド、南アフリカでも「会計士」として働くことができます。
英語がある程度できる人は、USCPA取得後に海外で「会計士」として就職するケースもあります。
世の中には「この資格には価値がない」と言ってUSCPAの挑戦を諦める人はいます。
そんな人が「USCPAは意味ない」と言うかもしれません。
でも周りの意見を気にする必要はないと思います。
専門性を手に入れたい、市場価値を上げたい、キャリアアップしたい、海外で働いてみたいという純粋な気持ちを持っているのなら、USCPAは挑戦する価値のある資格です。
◆関連記事◆USCPA(米国公認会計士)のメリット5選!合格者がUSCPAの価値を本音で語ります
USCPAは独学で取得できる資格なのか?
USCPAは独学が難しい試験として有名です。
理由は、出願手続きやライセンス取得手続きが非常に複雑で面倒、かつ、大学の追加単位(会計)が必要という特殊な試験だからです。
独学でUSCPAを取得しようとすると、学歴審査、追加単位取得、ライセンス取得などはすべて自分で調べなければなりません。もちろん英語での作業になります。
詳しくは、◆関連記事◆【独学vsアビタス】USCPAは独学で合格できない?アビタスを利用すべき理由とは?【評判・口コミあり】をご覧ください。
ほとんどの人は、USCPA試験を受験する前に発狂すると思いますね。。
USCPAに本気で合格したい人は、USCPA予備校に事務的な手続きを任せ、自分は試験勉強に集中するのがおすすめです。
おすすめのUSCPA予備校は?
独学以外でUSCPA取得を目指す方には過去に私も利用したアビタスがおすすめです。
日本人合格者の3人に2人が利用する有名な予備校ですね。
アビタスをおすすめする理由は、「教材のクオリティが高く充実している」「オンラインで自分のペースで学習できる」「合格までのサポートが手厚い」です。
おすすめポイント
- 合格実績No.1(日本人合格者の3人に2人がアビタス利用)
- 圧倒的クオリティの日本語・英語併記の教材で勉強を進められる
- すべての授業がオンラインで視聴可能、再生速度もカスタマイズ可能なので自分のペースで学習できる
- タブレットやスマホから復習できるので「スキマ時間」を有効に使える
- 5年間の学習サポート、合格後の転職サポートがある
- 日本および海外在住者のUSCPA学習・合格実績がある(世界中どこでも学習できる)
私が働きながらUSCPAに合格できたのは、アビタスのおかげと言っても過言ではありません。
◆関連記事◆USCPA予備校アビタスを受講した感想・評判・口コミまとめ
最後に
USCPAの大きな魅力は、社会人が働きながら取得できることです。
周りから一目置かれるキャリアを目指すなら、おすすめしたい資格の一つです。
また、会計初学者でもUSCPAは合格できる試験です。
USCPAは英語の試験なので、英語力に自信がない方は「英語が苦手だからUSCPAはハードル高いな...」と思われるかもしれません。
しかし、中学~高校レベルの英語さえマスターしておけば、英語が苦手な方もUSCPA合格は可能だと私は考えています。
私の知人でTOEIC600点でUSCPAに合格した方を知っています。
学習アドバイスについて、より詳しく知りたい方は◆関連記事◆USCPAの難易度・勉強時間・科目別の勉強アドバイスを合格者が徹底解説!を参考にしてください。
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