こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
- 英検・TOEICのリスニングが苦手...
- ニュースや動画の外国人の英語が聞き取れない
- 英会話レッスンで相手が何を言っているか分からない
本日の記事では、イギリス駐在員でTOEICリスニング満点の私が、英語が上手く聞き取れず悩んでいる読者の皆さんにリスニングの学習法を教えます。
私の英語学習は、日本の中学校での中学英語からスタートしています。学生時代から英語はなんとなく好きでしたが、周りの友人より特別得意というわけではありませんでした。
社会人になり仕事で英語をかなり使うようになったのですが、イギリス駐在直後はイギリス人ネイティブの話す英語の聞き取りに大変苦労しました。何度も失敗は経験しましたが、今ではイギリス英語にだいぶ慣れましたし、仕事でしっかりコミュニケーションできています。
自分の乗り越えた経験をもとに「英語が聞き取れない原因」と「苦手なリスニングを克服する方法」を皆さんに共有したいと思います。
目次
なぜ英語が聞き取れないのか
外国人の英語が聞き取れない原因は一つではなく、英語学習者の学習レベルに応じて複数あると分析しています。自分がどの段階にいるのか考えてながら読んでみてください。
初心者:ボキャブラリー(語彙)が不足している
まずはボキャブラリーが不足していることが考えられます。
そもそも知っている単語が不足しているため、ネイティブが話の内容をすべて書き出してもらっても理解できないことが原因であるパターンです。
日本語ネイティブであっても、普通の小学校3年生が政治や経済のニュースを完全に理解するのは難しいのと似ています。政治や経済のニュースには小学生には難しい専門用語が出てくるので、ニュースをひたすら一生懸命聞いたところで内容を把握することはできません。
もしくは大人同士の会話であっても、北海道の年配の方と沖縄の年配の方が、地方の方言やなまりを混ぜて日常会話をしてもらってもコミュニケーションが成立するのは難しいでしょう。
ボキャブラリー不足はリスニング力以前の問題で、まずは知っている英単語の量をひたすら増やす「語彙力の強化」に取り組む必要があります。
英単語と日本語の意味を自作の単語帳で繰り返し覚えたり、英単語をノートに書き続ける勉強法もあるかもしれませんが、個人的にはおすすめしません。
強化した語彙力をリスニングで生かすためには、「その単語が文章の中でどのように使われるか」まで理解しながら勉強しないと効果がないからです。
おすすめのボキャブラリー勉強法
おすすめの勉強方法としては、市販の単語帳を使ってボキャブラリーを文章とセットで覚えることです。
有名どころではありますが、以下の単語帳は重要な英単語を網羅しており、かつ、自然な英文であるとネイティブが保証しているのでおすすめです。
知らない単語は必ずCDとセットで音声を聞きながら学習してください。
最終的にはネイティブの英語を聞き取ることが目標ですから、正確な発音を覚えるように心がけることが大切です。
中級者:英語独特の発音やリンキングを理解していない
英語は日本語と比べて子音や母音の数が多く、英語の子音は24、母音は15以上あると言われています。日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つしかありませんから、日本人には英語が聞き取りづらいのも不思議ではありません。
また、ややこしいことに英語は綴りと異なる発音をする単語が多々あります。
発音が難しい英語 | 間違った発音 | 正しい発音 |
clothes | クローズイズ | クローズ |
choir | チョイヤー | クワイヤー |
salmon | サルモン | サームン |
facade | ファケード | ファサード |
heir | ヘイア | エア |
receipt | レシープト | レシート |
探せば難しい発音の英語は他にもあります。単語の意味は知っていても、発音まで正確に理解していないとリスニングでは困ってしまいますね。
さらにややこしいことに、英語には独特のリンキングがあります。リンキングとは、2つ以上の単語を連結させて発音することで、例えばアメリカ英語で"I've got to go."(意味:私は行かなければならない。)は「アイヴガットトゥーゴー」ではなく「アイガタゴー」と発音されます。
ネイティブのリアルな英語は、英語初心者にとっては早口なうえ、単語一つひとつをはっきり発音してくれるほどやさしくありません。そのため、本人が知っているレベルの英単語を使って話されていても実際は聞き取れないということが起こりえます。
おすすめの発音・リンキング勉強法
「アイガタゴー」のような高速リンキングには大学受験用の英単語帳では対応できません。
英単語帳は効率的にボキャブラリーを増やせるように工夫されているので、CD音声は「はっきり・ゆっくり・大きな声で」が意識されています。
これはネイティブの自然なスピードからかけ離れています。少なくとも、私のネイティブの仕事仲間や友人は英単語帳のような話し方は絶対しません。
おすすめの勉強法は、特定のシチュエーションにおけるネイティブの自然な英会話をアプリを使って学習することです。自然な英会話ではリンキングが出てくるのでリスニング力が上がります。特に専門家による監修がしっかりしている以下のアプリがおすすめです。
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中級者:話し言葉特有の表現や言い回しを理解していない
日本語と同じく、英語も書き言葉と話し言葉は結構違います。
書き言葉はある程度型が決まっており比較的文章が硬くなる傾向があります。
一方、話し言葉はなるべく易しい単語を使って構成されることが多いですが、その分単語レベルが下がるかといえばそうではなく、話し言葉特有の表現・言い回しを使うので、むしろ難易度はあがります。
例えば「埋め合わせをする」という動詞の"compensate"という単語は少し硬いので、話し言葉では"make up for"という句動詞が使われがちです。「侵入する」は"trespass"ですが話し言葉では"break into"となります。
このような句動詞(動詞+前置詞)は英語で"phrasal verb"といい、日本の英語教育ではあまり重要視されていませんが、ネイティブのリアルな英会話では頻繁に使われます。
そしてこのphrasal verbは5000語以上あるといわれています。
また、句動詞以外でも話し言葉独特な表現・言い回しとして、例えばイギリス英語には"Alright?"(元気?) "Cheers"(ありがとう)"That's not my cup of tea."(それあんまり好きじゃないや)"Fancy a cuppa?"(お茶飲む?)などが存在します。その国で使われる慣用表現も話し言葉にはよく出てきます。
このような話し言葉特有の表現・言い回しは、市販の参考書だけで学習しても身につけるのはかなり難しいと思います。
おすすめの話し言葉特有の表現や言い回しの学習法
話し言葉特有の表現や言い回しは、大量のネイティブ英語を浴びるように聞かなければ習得できません。
アメリカ人約150人のカンペなしの自然な日常英会話が学べる【This is 英会話】なら、英会話スクールや留学なしで大量のネイティブ英語を習得できます。
ネイティブ英会話のトピックには、自己紹介・スモールトーク・道案内・待ち合わせ・タクシー・ショッピング・レストラン・カフェ・ミュージカル・趣味・恋愛トーク・体調不良・トラブル・観光まで幅広く扱います。
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もちろん、「会話文の表示」「単語・熟語解説」「ポイント解説」などの機能がついているので安心してください。
生の英語を聞く絶対量が多くなるので、先生一人がネイティブの語学留学(30万円)より効率よく実践的に学べます。
【This is 英会話】を利用した後は、ネイティブの英語が驚くほど聞き取れるにようになっています。
全然聞き取れなかったころとは見違えるように成長しているはずなので、ぜひ一度試してみてください。
最後に
ネイティブの英語が聞き取れるようになるには、筋トレのように相当なリスニングの練習量が必要になります。
ただ、リスニング学習は3日坊主になりがちですよね。
これは本人の気合いが足りていないという精神論の話ではなく、継続して楽しくリスニングを学習する環境が不足しているのだと思います。
モチベーションが維持できないのは、手元にあるリスニング教材が自分に合っていないなどの理由が考えられます。
ここでご紹介した方法が教材選びにおいて少しでも参考になったら嬉しいです。