こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。
- 海外駐在員に選ばれるにはどうしたらいいの?
- 英語が上手くなくても海外駐在員になれるの?
- 海外駐在員になるためにどんな準備が必要なの?
この記事では、このような疑問を持つ読者にイギリス駐在員である私が本音でお答えします。
経験者による一個人の意見ですが、再現性はあると思っています。海外駐在員希望者の方は参考にしてもらえたら嬉しいです。
◆関連記事◆【本音】海外駐在してよかったこと3選!イギリス駐在員が海外勤務のメリットを語ります
目次
海外駐在員になるための3つの方法
直属の上司や周りの同僚に海外駐在の希望を伝え続ける
ワークポートの調査によると、2016年時点で20~40代の男女で海外勤務の希望者は約3割とあまり多くありません。
海外勤務希望者の中には、
「いつかは海外勤務したいけど、親の介護や子供の教育といった家庭の都合があるので今はできない。」
「まずは日本で基本的な業務を覚えてから、ゆくゆくは海外に行きたい。」
「そもそも英語力に不安があるので海外希望を強くはアピールづらい。」
という方も一定数いると考えられます。
本当は海外駐在を希望したいのに、自分の実力を過小評価して遠慮している人もいるかもしれません。
海外駐在にとても積極的で一貫して希望を出し続ける人材は案外珍しいのでは想像しています。
以上のことから、私が運よく20代でイギリス駐在を実現した大きな要因は、「上司との面談や部署の飲み会の席で、海外駐在を強く希望すると言い続けてきたこと」だと分析しています。
具体的には、以下のように行動しました。一つのサンプルとして参考にしてもらえると嬉しいです。
新卒で入社後、本配属されたその日に課長・部長と面談を行う機会があり、「20代の間に海外駐在を希望している」ことを明確に伝えます。
その後も、半年ごとの面談でも同じメッセージを伝え続け、課長・部長からは「彼の海外駐在の意思は一貫している」と認識してもらえるよう行動します。
会社の正式な面談はフォーマルな雰囲気になるので、腹を割って本音で話すのが難しい場合もあります。
私の場合、部署の飲み会でも自分の将来のキャリアプランを雑談レベルで伝えてました。
課長・部長以外の同僚にも「彼は海外駐在したい意思があるんだ」と認識してもらえるようにしたのです。
海外駐在したいのであれば、まずは「海外駐在の候補者に名前が上がる」ことが大切です。
そのためには、(少し図々しくても)チャンスがあれば何度も海外駐在を希望しているとアピールするくらいが丁度いいと思っています。
むしろ海外駐在の希望を途中で遠慮してしまうと、「今はその時期ではないのかな」と会社側から配慮されてしまう可能性すらあります。
社内調整役を任せられるコミュニケーション能力をアピールする
業界や会社にもよりますが、海外駐在員には駐在先の現地企業と日本の親会社との橋渡し役としての役割が求められることがあります。
例えば以下のような事象が発生した時は、連結会計上の影響を考慮しながら、国内外の複数部署と連携して慎重に物事を進めていくことになります。
- 現地企業の買収や売却、新規事業への参入、既存事業からの撤退など駐在先の現地企業が経営上の重要な意思決定を行う場合
- ある金額規模を超える建物や機械の購入や売廃却、ソフトウエアや特許の取得などの際に日本の親会社の承認を得る場合
- 現地の会計基準に則り減損判定の実施する場合 など
現地駐在先の会社と日本の親会社との橋渡し役は、
日本と現地の時差やスケジュールを考えながらの打ち合わせの実施、
両者の意思疎通を円滑にするための電話やメールによる縁の下の力持ち的なサポート、
日本の親会社向けの丁寧な説明資料の作成など、
多くの作業や社内調整の連続です。
このような業務にタイムリーに丁寧に対応できる人材が海外駐在として向いていると考えられます。
したがって海外駐在員になるためには、日本の普段の業務から幅広い社内調整役を自分から積極的に引き受けていく姿勢がプラスに働くと思います。
外国人と問題なく仕事ができる程度の英語力をアピールする
海外駐在員に必要な英語力は、皆さんが気になるスキルの一つではないでしょうか。
結論から申し上げると、海外駐在に必要な英語力は「駐在先の国」や「業務内容」によって変わります。
具体的には、駐在先の国が英語圏か英語圏以外か、
現地取引先や現地スタッフと仕事をすることが多いのか、
それとも駐在先の国の日系企業や日本人駐在員とのやり取りが多いのか
によって、求められる英語力が変わります。
駐在先の国が英語圏以外(欧州、アジア、南アメリカ、アフリカなど)の場合や、
駐在先で日系企業や日本人駐在員と仕事をする場合は、それほど高い英語力は求められないことが多いです。
駐在先の国が英語圏以外であれば、相手にとっても英語は第2言語となり、
話すスピードは比較的ゆっくりですし文法や語彙が誤っていることがあります。
そのため、こちらの英語が多少拙くても時間をかけて説明すればなんとかなります。
また、海外駐在先の仕事相手がそもそも日本人であれば、
仕事で英語を使う機会は少なく、普段外出するときに日常英会話ができれば特に問題なく過ごすことができます。
一方、駐在先の国が英語圏(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、インド、シンガポール、南アフリカなど)であり、
かつ、現地取引先や現地スタッフと仕事をする場合は、
英語ネイティブの自然なスピードで話す英語を理解する必要があります。
仕事で円滑な意思疎通ができる程度のビジネス英語が必要になるだけでなく、
ちょっとした雑談や他愛のない話で距離を縮めたり信頼関係を築くことのできる高い英語のコミュニケーション能力が求められます。
そのため、英語圏で現地会社の一員としてバリバリ仕事をする海外駐在を希望するのであれば、
他の同僚と比較して高い英語力をアピールすることが海外駐在員に選ばれる大きな理由になります。
では、社内で高い英語力をアピールするためには何をすればいいでしょうか。
1つ目の方法は、TOEICで高得点を取得することです。
何故かはわかりませんが、大抵の大手日系企業では英語力の証明としてTOEICが採用されています。
海外駐在はもちろんのこと、グローバル企業では昇進の条件として設定しているところすらあります。
Presenceの記事によると、TOEIC 800点以上は受験生の上位11%程度に位置することが分かっています。
実際に海外駐在をしている同僚を見てもTOEIC 800点以上を持っている方は全然珍しくありません。
したがって、最低TOEIC 800点以上を取得すると海外駐在候補者の中で一目置いてもらえると思います。
とはいえ実際、TOEIC 800点以上を取得するには、帰国子女や留学経験者でない限り相当な努力が必要だと思います。
平日の仕事や家での家事・育児をしながら、資格勉強をするというのは容易ではありません。
忙しい社会人が短期間で効率よくTOEIC 800点以上を取得するには、以下のような英語学習教材を使うのがおすすめです。
プログリットは短期で劇的に英語力を上げるための本格プログラムです。
語彙力・文法知識・リスニング力・速読力などの本質的な英語力を養うTOEICコースがあり、受講生のTOEICは平均123点、最大425点アップという実績があります。
初めての方は、英語のプロになんでも相談できる無料カウンセリング(60分)を試してみるのがいいと思います。カウンセリングでは、専門家による英語力診断を受けることで、最適な学習計画が入手できます。
2つ目の方法は、英語で実施する多拠点ミーティングや外国人向けの英語のプレゼンテーションに積極的に参加し、英語で仕事ができる姿を会社の同僚や上司に直接見てもらうことです。
こちらは当然ですが内容によってはTOEICで800点以上取るよりも難易度が上がります。
ただ、勤務時間内に業務に関連する英語の専門用語を覚えながら、
同時に社内での英語要員としてのプレゼンスを上げることができるので、
効率的なアピール方法と言えるかもしれません。
海外経験が少なく英語に自信のない方が、いきなり英語でミーティングやプレゼンテーションで活躍するのは、かなり難易度が高いです。
でも不可能ではないと思います。
以下のようなビジネス特化型のオンライン英会話を使って、
具体的なビジネスのシチュエーションを想定しながらスピーキングの練習をするのが効果的です。
上記のオンライン英会話はどれも入会前に無料体験レッスンを受けることができます。
オンライン英会話には、自分に合う・合わないのような相性が存在します。
サイトの使いやすさ、オリジナル教材、先生の指導方針・指導スキルなどは、英語学習のモチベーションに直に影響します。
まずは無料体験レッスンを受けてご自身と相性のいいオンライン英会話を見つけることから始めるといいと思います。
ネットで口コミやレビューを探す前に、先入観のない状態で体験レッスンを受けることがポイントです。
英語レベルや相性は人によって本当に様々なので、一部の口コミやレビューに惑わされないようにしましょう。
評判が良くても相性が合わないことはありますし、逆も然りです。
また、ご自身のやる気のあるうちに体験レッスンを受けておくのが得策です。
最後に
今回の記事では海外駐在員に選ばれるための具体的なステップについて解説してきました。
本気で海外駐在員を目指すなら、できることから早めに行動することが肝心だと思います。
一日でも早く海外駐在の夢が実現することを心から願っています。