こんにちは。イギリス駐在員のわだけんです。
海外赴任でイギリス移住が決まったら、VISAや引っ越しの準備を始めますよね。限られた時間の中、やるべきことが山ほどあって大変だと思います。
引っ越し直前になると、「イギリスに移住する際に日本から持って行った方がいいものは何だろう?」と疑問に思うことでしょう。
「イギリスは先進国だし、特に心配しなくても現地で調達すれば大丈夫!」と思っているかもしれません。
しかし、日本人の生活に合う商品が身近な場所で手に入るかはモノによります。
また、手に入ったとしても日本よりも何倍も値段が高いことがあります。
そこで本日は、イギリスに駐在している私が、「日本からイギリスに持っていくべき!」と断言する必需品や持って行くと便利な持ち物20選をご紹介します。
電化製品・家具
炊飯器
まずはイギリスで暮らす予定の賃貸物件に、どのくらい家電が備え付けてあるか確認しましょう。
日本では家具や家電の備え付けは珍しいですが、イギリスでは物件によってはフルコースでついてきます。
追加で必要な電化製品は、もちろん現地で購入可能です。ただし、日本製の方が性能が良く小型で使いやすい傾向があります。
現地でお米を炊く予定の方は、日本の炊飯器を持って行くとおいしく炊けて重宝しますよ。
イギリスで使える240Vの海外向け炊飯器 タイガー 日本製を持って行くのがおすすめですね。
マルチ変換プラグ
日本とヨーロッパではコンセントの形が違います。
そのため、電化製品や電子機器を持って行く人にとってマルチ変換プラグは必需品です。
オンラインで安く手に入るので事前に必ず購入しておきましょう。
僕のおすすめは、
- 全世界の電源コンセントに対応
- 薄型
- 軽量
- お手頃価格
で評判のいいカシムラの変換プラグです。
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当たり前ですが、変換プラグは電圧を変換するアダプタではないので注意してくださいね。
スマホ、タブレット、パソコン、カメラなどは電圧を変換する必要はないので気にしなくて大丈夫です。
椅子
家具付きのアパートで暮らす予定の人は、日本から家具類は何も持って行く必要がないと思っているかもしれません。
僕もイギリスに引っ越す前はそう思っていました。
ただ、イギリスのアパートに備え付けられている家具は、イギリス人の身長や体格に合わせた設計がされています。
簡単に一言でまとめると「でかい・固い・痛い」です。
特に在宅ワークで使っている椅子が固くて痛くて仕方がありませんでした。(参考までに、僕の身長は178cmです。)
長時間座っていると腰が完全にやられます。
今では椅子だけでも日本から持ってくればよかった。。と後悔しています。
日本で使い慣れた椅子がある人は絶対に持ってきた方がいいです。
たかが椅子、されど椅子。イギリスでのQOLが完全に左右されてしまいます。
室内物干し
イギリスでは外に洗濯物を干すことは「景観を乱す」とこになるので基本的にNGです。
こちらにきてからは、一度も洗濯物を外で干している家庭を見たことがありません。
そのため、日本から洗濯物干しを持って行くことをおすすめします。
さらにアドバイスすると、布団を干すことができる大きめサイズを持って行った方がいいです。
イギリスでは布団の外干しもできません。大きめの洗濯物干しがあれば、近くの窓を開けて干すことでしっかり乾燥させることができます。
まとめ
必需品
- 炊飯器
- マルチ変換プラグ
- 椅子
- 洗濯物干し
持参すると便利
- OSが日本語のパソコン
衣類
ワイシャツ
基本的に外国人と日本人は肩幅の大きさが違うため、日本人のサイズに合うものは見つけにくいです。
肩幅が大きく日本の平均サイズがそもそも小さいという人は、現地のワイシャツで問題ありません。
しかし、日本の標準的な肩幅を持つ人は、日本から着慣れたワイシャツを持って行きましょう。
フォーマルな服
海外では仲良くなった現地の人からホームパーティーに呼ばれることがあります。
イギリスでは男性はスーツ、女性はワンピースで参加するのが一般的です。
また、ゴルフやテニスなどのスポーツ観戦や伝統的なイベントに参加するときにも男性はスーツを着ています。
休日にイギリス人紳士がお洒落に着こなしている姿を見ると、ファッションに疎い自分も仕事以外で着られるフォーマルな服の必要性を感じますね。
イギリスで売っているスーツは、色、柄の制限はありますが、サイズは豊富で品質もいいものが多いです。
パーティー用ディナージャケットが必要なら、(肩幅が大きめの人は)思い切って現地で購入するのもいいでしょう。
ただやはりイギリス人のサイズは一回り大きいので、身長や肩幅が大きい人以外は日本で買って持って行くと安心です。
また、フォーマルな式典では、男性はタキシードを着ている人が圧倒的です。
ドレスコードを知らずに参加すると恥をかくことになります。
すでに参加の予定がある人は、日本から一着持って行くと安心ですね。
商談の場においては、イギリス人はカフスボタンを身につけている人が多いです。
イギリス人の同僚からは、「相手に資料を見せるときに自分の手元を見られる。カフスボタンを付けていると信頼度が上がるんだ。」と教えてもらいました。
相手に与える印象は重要なので、このあたりのアイテムは一式揃えておくといいと思います。
下着・肌着
基本的に、イギリス現地ではサイズが合わない、もしくは、品質が微妙で肌触りの悪いものが多いです。
女性の場合、特に綿100%のパンツを探すのに苦労します。(妻から聞きました。)
下着や肌着は、お店で試着して着心地を確かめるわけにはいきません。現地で買って家で着てみて初めてその品質に気づきます。
そのため、日本から何枚も余分に持って行くのが安心です。
下着や肌着は、肌に密着する大切なものなので、日本で品質の良いものを持って行きましょう。
普段着・部屋着・パジャマ
イギリスの衣類は全体的に"You get what you pay for"「安かろう悪かろう(安いものはそれなりに質が低い)」と言われています。
ウール製品やセーター類などは、種類は豊富ですが、生地、色、デザインなどは基本的に日本製品の方が優れています。
普段着や部屋着、パジャマは、日本で着心地のいいものを買った方が経済的だと思います。
僕自身、普段着などの衣類はすべて日本から持ってきました。
一つアドバイスできるのは、イギリスの冬はセントラルヒーティングという暖房システムを使っているので、ストーブよりも冬は室内の気温が低くなります。
そのため、冬用の普段着やパジャマは、生地が厚めの暖かいものを日本から持っていくのがおすすめです。
厚着が嫌いな人はヒートテックを持って行くと、冬の寒い時期も快適に過ごすことができます。
僕はおしゃれに全く興味がないので同じヒートテックを何枚も持って行きました。
ヒートテックは上着だけでなく、タイツや靴下まであると冬は過ごしやすいですね。
靴下
日本と比べて、イギリスの靴下は「ゴムの部分」が弱いです。
そのため、ゴムの部分がダルダルになるスピードが速く、日本よりも頻繁に買い替える必要が出てきます。
また、女性のストッキングは、日本の方が肌触りがよく安いらしいです。
結論としては、靴下も日本からまとめて一年分持って行った方がいいと思います。
まとめ
必需品
- フォーマルウェア
- 下着・肌着
- 普段着・部屋着・パジャマ
- 靴下
持参すると便利
- 防寒着
- 水着(プールや海に行く人)
服飾雑貨
靴
まず前提として、外国人と日本人は足の形やサイズが異なります。Shoes-boxさんの記事が詳しく説明していますので、よかったら参考にしてください。
男性用の靴は、普通サイズ以上なら十分売っていますが、記事にある通り足の形が違うためフィットするかどうかは別問題です。
また、女性用の靴は最小22cmからありますが、小さいものはかなり見つけにくいです。(24cm以上であれば、色、型、値段もいろいろ揃っているようです。)
「イギリス製の靴が特別好き」という人以外は、日本から履きなれた靴を持参することをおすすめします。
また、イギリスではフォーマルな場所に行くときは、かかとのない靴はマナー違反となります。
日本からかかとのある靴を一足は持参しましょう。
ちなみに、イギリスで売っている靴は、スペイン、イタリア、フランスなど欧州からの輸入品が多いです。
欧州製の靴に興味がある方は、ぜひオーダーメイドで現地購入してみてください。
メガネ
外国人と日本人は顔の大きさや形が異なります。
メガネを新しく買おうと考えている人は、日本で済ませた方が安心でしょう。
また、夏の日差しが気になる人や車を運転する人は、サングラスを買っておきましょう。
まとめ
必需品
- フォーマルな靴・革靴
- 普段靴・スニーカー
- メガネ
- サングラス
持参すると便利
- サンダル
- スリッパ
日用雑貨
基礎化粧品
慣れない海外製品を使用して、肌が大荒れするというのは本当によく聞きます。
特にセンシティブな肌質の人は、自分に合ったものを日本から持参するのがベストです。
仮に日本人がよく知っているメーカーを現地で見つけても、基本的に海外製品はその土地の安全基準を基に作られているので、入っている成分が日本の製品と同じとは限りません。
今まで使っていて問題なかったメーカーの海外製品で肌荒れを起こす可能性はあります。
肌荒れ後、皮膚科に診てもらったところで、自分に合う薬をもらえる保証もありません。
肌に直接触れる化粧品は、トラブルを避けるためにも、日本からまとめて持参することを強くおすすめします。
僕は化粧品は基本使いませんが、冬になると肌が乾燥してカサカサになるので、保湿クリームを日本から持って行きました。
また、イギリスの硬水が肌に合わず悩む人もいるようなので、保湿クリームは持っておくと安心です。
洗面用品
シャンプー、ボディーソープ、石鹸などは当たり前ですが海外でも購入可能です。
海外製品は日本と比べて香りが強いものが多く、バスタイムを香りで満たしたい方は現地購入がいいと思います。
ただし、肌質や髪色に合うとは限らないので、お気に入りがあれば日本からまとめて持参した方がいいでしょう。
僕は、洗面用品には全然こだわりがないので、シャンプーやボディーソープはイギリス現地のスーパーで調達しています。
また、歯ブラシなどデンタル用品に関しては、全体的に海外はサイズが大きい傾向にあります。
サイズが心配な人は、日本から普段使いしているものを持参するといいと思います。
ちなみに、イギリスの歯科医はGP(かかりつけ医)の適用範囲外なので診察は有料です。
虫歯治療やクリーニングをしたくても日本より高額な医療費を請求される可能性があります。(海外保険も対象外)
歯科医のお世話になりたくない人は、虫歯予防・歯周病予防に特化したデンタルケアを持って行くのがおすすめです。
僕はデンタルケアにはこだわりがあるので、歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスは全部日本から持ってきました。
日本の歯医者さんにおすすめされたものを使っています。
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あと、女性の方はサニタリー・生理用品を持って行くといいらしいです。
肌に直接触れるものは基本的に日本で買っておいた方がいいですね。
まとめ
必需品
- 基礎化粧品
- 保湿クリーム
- 日焼け止め
- 歯ブラシなどデンタルケア用品
- サニタリー・生理用品
食事関連用品
浄水器
イギリスの硬水地域に住む予定の人は浄水器を持って行きましょう。
僕の住んでいる地域は水道水をそのまま飲むと美味しくありません。
ブリタの浄水器なら、ろ過することで硬度が低くなり、まろやかな水になります。
飲み物や料理に使えてとても便利です。
飲み水は生活の質に直接影響するのでこだわった方がいいですよ。
和風調味料や和食の詰め合わせ
中華料理やインド料理、東南アジア料理に使う調味料は、意外と身近なスーパーで手に入ります。
しかし日本の和風調味料は、地元のスーパーではほとんど手に入りません。
売っているとしても、しょうゆ、照り焼きソース、ごま油くらいです。
王室御用達の高級スーパーや都市部の韓国系スーパーに行けば、他にも手に入りますが残念ながら日本の値段の3倍以上はします。
イギリス在住の日本人が、日本食が恋しくなってロンドンまで買い出しに行き、高い値段を見て買う気を失う話はよく聞きます。
特に自炊を考えている人は、「だし、みりん、酒、みそ、めんつゆ、味の素、和風調味料」はもちろんのこと、「コンソメ、鶏がらスープの素、カレー粉、ごま」など日本で普段使用する調味料は一通り持って行くのがおすすめです。
料理をあまりしない人であれば、米や麺類、わかめなどの乾燥食品、レトルト食品などを持っていくと重宝します。Amazonでまとめ買いがお得です。
調理器具や和食器など
日本食を作るのに必要な調理器具(鍋、ざる、菜箸、しゃもじなど)はイギリスでは揃いにくいので、普段使いのものを持参するといいでしょう。
また、和食器(お茶碗、急須など)は、普段使いやお客様用に最低1セットは持参することをおすすめします。
サランラップやアルミホイルは、イギリスでも購入できますが、小さいサイズはまったく見かけません。
また、切り口が日本ほどシャープではないので、使うたびに絡まったり上手く切れなかったりして結構イライラします。
荷物に余裕があれば、これらも日本で大量に買って持って行くと便利です。
まとめ
必需品
- 米、麺類
- 味噌
- だし類
- 和風調味料
- ふりかけ
- レトルト食品
- 和食器(お茶碗、急須、湯飲みなど)
- しゃもじ
- ざる
- 箸
持参すると便利
- アルミホイル・ラップ類
- お弁当箱(昼食を作る人)
その他の必需品【重要】
常備薬
外国人と日本人は体質や身体のサイズが異なるので、現地の薬局で自分に合う風邪薬や花粉症の薬などが見つかる保証はありません。
そのため、日本から常備薬を持って行った方が絶対に安心です。
僕はお守り代わりに葛根湯を日本から持って行きました。
車や飛行機、船で酔いやすい人は、忘れずに酔い止め薬を持って行きましょう。
僕はイギリスの酔い止め薬を使ったことがあるのですが、ジンジャー(生姜)入りの見たことがない薬で、まったく効果がありませんでした。
ネットでは現地の人の評価がかなり高く、それなりの値段がしたにも関わらず、です。
電撃殺虫ラケット
イギリスの一般的な家やアパートの窓には「網戸」がありません。
イギリスの夏は日本ほど気温が上がらないことから、一般家庭にはクーラーもありません。
そのため、暑い夏の日は、網戸のない窓を開けることになるのですが、残念ながらハエなどの虫が外からよく迷い込んできます。
ここで大活躍するのが「電撃殺虫ラケット」です。
テニスのラケットのような形の電気が流れるラケットで、室内を飛び回るハエを一撃で仕留めることができます。
夏の必需品になること間違いないので、絶対に日本から持参しましょう。
防犯リュックサックorセキュリティポーチ
ヨーロッパ旅行を考えている人は、盗難防止(防犯)リュックサックの購入がおすすめです。
海外の多くの地域は日本より治安が悪く、スリの被害に遭うことは残念ながらよくあります。
驚くことに、複数人で協力してターゲットを狙ったり、刃物でバッグを引き裂いたりなんてこともあります。普通の対策では身を守れません。
そこでおすすめなのが「防犯リュックサック」です。
個人的なおすすめリュックは、
- 盗難防止ロックあり
- 盗難防止ポケット・隠しカードポケットあり
- 衝撃防止・耐久性高めハードシェル
- 防水機能あり
- スーツケース専用ベルトあり
- USBポートあり
など多機能で防犯対策に優れているFENRUIENの防犯リュックです。
内部はフロントポケット、メインポケット、PCポケットと分かれており、容量拡張機能もあってたっぷり収納できます。
多機能にも関わらず見た目もスタイリッシュであり、海外旅行で使っても気分が上がります。
僕はiPadなどの大きめサイズの貴重品をホテルに置いておくと不安なので、大事なものはすべて防犯リュックに入れて持ち歩いています。
とにかく相手から見て「こいつからは盗みにくいな」と思わせることが大切です。
防犯対策がしっかりしている観光客は「窃盗の難易度が高い」ので、その時点でわざわざ狙ってこなくなります。
海外39か国に旅していますが、防犯リュックのおかげで一度も盗難に遭ったことがありません。
もし、大きな荷物を持ち歩く予定がないのであれば、代わりにセキュリティポーチで貴重品を保護しましょう。
服の中に隠せるタイプのポーチであれば、盗難の被害に遭う可能性はほとんどなくなります。
ヘアカット・散髪ハサミ
何度か美容院で髪の毛を切ってもらうとわかりますが、イギリス人美容師の中にはアジア人のヘアカットが苦手な人がいます。
というか、どう切ったらいいか分からない美容師が多いです。
モデルが写った写真を持って行って「この髪型でお願いします。」と伝えても、トンデモナイ髪型にされることは全然あります。
僕はイギリスで何回も気に入らない髪型にされてしまい、もう美容院でヘアカットすることを諦めました。
今はYouTube動画で勉強した妻に定期的に切ってもらっています。
もし家族に器用な人がいれば、その人にお願いして髪の毛を切ってもらうのは一案です。
僕の妻は、プロの美容師が監修しているKnightRise 散髪はさみを使っています。
まとめ
必需品
- 常備薬・酔い止め
- 殺虫ラケット
- 防犯リュックサック
- 散髪はさみ
持参すると便利
- スキミング対策用カードケース
- セキュリティポーチ
最後に
イギリス赴任で日本から持って行くべきもの20選はいかがでしたか?今回の記事が読者に参考になったら嬉しいです。
皆さんが充実したイギリス生活を送れるよう心から願っています。
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