英文会計入門

【損益分岐点・固定費・変動費・限界利益】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第23回〜

2021年2月20日

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こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

この記事では「英文会計入門」第23回として、「損益分岐点・固定費・変動費・限界利益は英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

◆前回の記事◆【機会費用・埋没原価】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第22回〜

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【機会費用・埋没原価】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第22回〜

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損益分岐点は英語でなんて言うの?

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損益分岐点とは、管理会計上の有名な概念で、「売上高と費用が等しくなり損益がゼロとなる(利益も損失も出ない)地点のこと」をいいます。

つまり、ビジネスが赤字でも黒字でもない状態となる地点のことです。

損益分岐点は利益も損失も出ない地点のことなので、販売数量や売上高が損益分岐点を超えれば利益が出ますし、損益分岐点を下回れば損失が出ます。

豆知識

損益分岐点は目標販売数量や目標売上高を計算するのに役立つと言われ、管理会計では頻繁に使われます。

損益分岐点を求める式は次のとおりです。

損益分岐点販売数量=固定費÷製品1個あたりの限界利益
※製品1個あたりの限界利益=製品1個あたりの売上高-製品1個あたりの変動費

損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
※限界利益率=1-(変動費÷売上高)

また、損益分岐点分析は、費用構造上の問題の発見や解決にも役立ちます。

例えば、現実の販売数量より損益分岐点の位置が高く、なかなか利益が出ない場合は、固定費もしくは変動費を下げることで、損益分岐点の位置を下げることができます。

一般的に、固定費が低く損益分岐点の位置が低いビジネスは、製品1個あたりの変動費が高く限界利益率が低い傾向があるため、薄利多売によって利益を出します。

一方、固定費が高く損益分岐点の位置が高いビジネスは、製品1個あたりの変動費が低く限界利益率が高いので、厚利少売(こうりしょうばい)によって利益を出します。

前置きが長くなりましたが、「損益分岐点」は英語で何と言うのでしょうか?

Break-even point (BEP)」です。

evenは「同点、引き分け」という意味を持つ名詞です。特にスポーツの分野でよく「イーブン」というカタカナ用語が使われますね。

つまりBreak-even pointで、「損益ゼロの引き分けの状態(even)から分岐する(break)点(point)」という意味になります。

また、損益分岐点分析(CVP: Cost-Volume-Profit分析)と言いたい場合は、Break-even analysisと英語で表現します。

例文を確認していきましょう。

損益分岐点とは、会社の収益が費用と一致する地点のことである。
The break-even point is the point where a company’s revenues equal its costs.

小さいビジネスを始めるとき、損益分岐点分析を行うのは重要である。
When starting and running a small business, it’s important to conduct a break-even analysis.

損益分岐点の関連用語を覚えよう

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固定費は英語で何て言うの?

損益分岐点を計算するにあたって、重要な管理会計上の概念に「固定費」があります。

固定費とは、「生産量の増減に全く関係なく発生するコスト」のことです。

つまり、製品を1個も作らなくても、会社が生産体制を維持するだけで否応なくかかる費用のことを指します

例えば、建物の賃借料、人件費、減価償却費、水道光熱費、設備維持費、機械リース料などです。

損益分岐点分析では、固定費は限界利益によって回収しなければならない費用として取り扱われていますね。

では、「固定費」は英語で何と言うのでしょうか?

Fixed costs」です。

Fixは「固定する」という意味の動詞なので、Fixed costsで「固定されたコスト」ということですね。シンプルで覚えやすい表現ですが、-ed形容詞を使うのでedを付け忘れないようにしましょう。

例文を確認していきましょう。

固定費とは、製品の生産量の増減に伴って変化しないコストのことをいう。
A fixed cost is a cost that does not vary with an increase or decrease in the amount of goods produced.

固定費の例は、減価償却費、償却費、賃借料、給与、水道光熱費、保険料、支払利息などである。
Examples of fixed costs are depreciation, amortization, rent, salaries, utilities, insurance, interest expense, and so on.

変動費は英語で何て言うの?

変動費とは、「生産量に比例して、増えたり減ったりするコスト」のことです。

「生産量の増減に全く関係なく発生するコスト」である固定費とは真逆のコストといえます。

例えば、原材料、直接作業コスト、販売手数料、消耗品費などが該当しますね。

では、「変動費」は英語で何と言うのでしょうか?

Variable costs」です。

Variableとは、「変えられる、可変の」という意味の形容詞で、Fixed「固定された」という形容詞の対義語です。

2語合わせたVariable costsで「変動するコスト」を指します。発音は少し難しいですが「ヴェリアブル」と読みます。

損益分岐点を説明する際に必須の単語なので、覚えておくと便利です。

例文を見て一緒に使い方に慣れていきましょう。

変動費とは、製品の生産量に関連するコストのことであり、生産量に応じて増減する。
Variable costs are costs that are associated with the number of goods produced. They increase and decrease with its production volume.

変動費の例は、直接材料費、販売手数料、製造消耗品費、パートタイムの賃金などである。
Examples of variable costs are direct materials, commissions, production supplies, wages of part-time staff etc.

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限界利益は英語で何て言うの?

限界利益とは「売上高から変動費を引いたもの」のことをいいます。

CVP分析固有の概念で、販売量に比例して増減する利益ですね。

限界利益によって固定費を回収した地点が損益分岐点となり、その地点を超えた部分が会社の利益になります。

では、限界利益は英語で何と言うのでしょうか?

Contribution margin (CM)」です。

Contributionは「貢献」、marginは「粗利」という意味を持つ名詞です。

発音はそれぞれ「コントリビューション」「マージン」です。

売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益(粗利)」は、「マージン」と呼ばれるので、固定費の回収に「貢献」する「マージン」と関連付けると、覚えやすいかもしれません。

Contribution marginも、損益分岐点を説明する際に必須の単語となります。

豆知識

Google検索で”限界利益” “英語”と調べると、Marginal profitが上位結果に出てきます。Marginal profitは、経済学の「限界収入-限界費用=限界利益」を表すので、管理会計の限界利益を表すのであれば、Contribution marginを使うのが無難です。管理会計と経済学の「限界利益」の違いに関しては、Globis知見録の記事を参考にしてください。

さっそく例文を確認していきましょう。

限界利益は事業の売上高から変動費を差し引いたものである。
Contribution margin is a business’ sales revenue less its variable costs.

損益分岐点売上高は、固定費を限界利益率で割って求められる。
The break-even point in sales equals the total fixed costs divided by the contribution margin ratio.

 

参考動画(復習用)

上記の会計英語を復習したい方には、損益分岐点の計算方法を英語ネイティブが説明する以下の動画がおすすめです。4分程度で関連する英語表現をサクッと学べます。

 

まとめ:本日の復習

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  • 損益分岐点は英語で『Break-even point (BEP)』
  • 固定費は『Fixed costs』
  • 変動費は『Variable costs』
  • 限界利益は『Contribution margin (CM)』

 

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