英文会計入門

【これだけでOK!】USCPAが管理会計の頻出英語32選を紹介!

2021年11月29日

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こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

英文会計入門シリーズでは、制度会計を中心とした実務に役立つ会計英語の解説をしています。

本日の記事では、管理会計の分野で役に立つ会計英語32選をまとめてご紹介します。

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原価計算

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1.Material Cost(MC)・・・材料費。製品の製造に使われる材料コストのこと。直接材料費と間接材料費がある。直接はDirect、間接はIndirectを頭につけて、Direct Material CostIndirect Material Costとそれぞれ表現する。

2.Labor Cost(LC)・・・労務費。製品の製造の過程で消費される労働コスト(人件費)のこと。直接労務費(Direct Labor Cost)や間接労務費(Indirect Labor Cost)がある。

3.Factory Overhead(FOH)・・・製造間接費。製品の製造過程で間接的にかかるコストのこと。減価償却費、賃借料、保険料、保管料、電気水道ガス代、通信費などが該当する。Overheadは文字通り「頭の上」という意味で、そこから転じて「間接的なコスト」という会計英語になった。

4.Manufacturing Cost・・・製造原価。ある製品を製造するためにかかるコスト。

5.Work-in-process(WIP)・・・仕掛品。製造途中で未完成の状態の製品。Work in Processを直訳すると「作業処理中のもの」という意味になる。WIPとよく省略されるので覚えておこう。

6.Finished Goods(FG)・・・完成品。製造が完了した製品。

7.Cost of Goods Manufactured(COGM)・・・当期製品製造原価。当期に完成した製品の製造コスト。COGMと省略することが多い。

8.Cost of Goods Sold(COGS)・・・売上原価。当期に販売された製品の売上に対応する仕入れや製造コスト。COGSと省略することが多い。

9.Production Department・・・製造部門。直接製造作業が行われる部門で、機械部、鋳造部、旋盤部、組立部などがある。

10.Support Department・・・補助部門。動力部、修繕部、運搬部、工場事務部などのことをいいう。

 

CVP分析

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11.CVP Analysis・・・CVP分析。損益分岐点を明らかにすることを目的とする分析。Analysisの読みは「アナリシス」。

12.Variable Cost・・・変動費。操業度(生産量)に比例するコストのこと。Variableは「変動する、可変的な」という意味で「ヴァリアブル」と読む。

13.Semi-variable-Cost・・・準変動費。固定費と変動費の中間的コストで、生産量がゼロでも一定のコストが発生するが、操業に応じて増加するコストのことをいう。基本料金と従量料金がかかる電気水道ガス代が該当する。Semi-は「やや、一部分、未完」という意味。

14.Fixed Cost・・・固定費。操業度に関わらず一定して発生するコスト。人件費、減価償却費、賃借料などが該当。Fixedとは「修繕された、直された」ではなく「固定された」という意味。受け身になる点に注意しよう。

15.Semi-fixed Cost・・・準固定費。ある範囲内では固定費のように一定で発生するが、ある水準を超えると増減するコストのこと。準固定費と同じく頭にSemi-を追加する。

16.Breakeven Point・・・損益分岐点。損益分岐点売上高はBreakeven Sales、その時の販売量である損益分岐点売上数量はBreakeven Point in Unitsという。

 

差額原価収益分析

 

17.Variable Costing・・・直接原価計算。費用を変動費と固定費に分解し、変動費のみを原価計算に含める原価計算の方法のこと。変動費はVariable Costであり、原価計算はCostingともよばれることからVariable Costingと覚えよう。

18.Absorption Costing・・・全部原価計算。製品の製造過程で発生したコストをすべて製品の原価計算に含める方法のこと。制度会計はこちらを採用している。Absorptionとは「吸収、吸引、接種」という意味で、おそらく製造コストをすべて「吸収」するというイメージで名付けられた。別名Full Costing

19.Product Cost・・・製品原価。製品に集計されるコストのこと。対応する製品が売れるまで資産として計上され、その製品が売れたら費用となる。直接原価計算の下では、直接変動費と間接変動費のみが製品原価としてカウントされる。

20.Period Cost・・・期間原価。製品原価と異なり、発生した時に費用となるコスト。直接原価計算の下では、間接固定費は期間原価とみなされる。

21.Relevant Revenue・・・関連収益。差額原価収益分析において、あるオプションの意思決定によって金額が変化する収益のこと。複数の投資案を比較検討する際に用いられる。Relevantは「関連のある」、Revenueは「収益」という意味。

22.Non-relevant Revenue・・・無関連収益。関連収益の対義語。あるオプションの意思決定によって金額が変化しない収益のこと。打ち消しの接頭辞であるNonを頭につける。

23.Relevant Cost・・・関連原価。差額原価収益分析において、あるオプションの意思決定によって金額が変化する原価のこと。厳密には「関連収益」である要素を関連原価に含めて表示・計算することがある。

24.Non-relevant Cost・・・無関連原価。差額原価収益分析において、あるオプションの意思決定によって金額が変化しない原価のこと。厳密には「無関連収益」であることを「無関連原価」と表現することもある。

 

投資の意思決定

 

25.Payback Period・・・回収期間。初期投資額をプロジェクト期間中のキャッシュ・フローにより回収するまでにどのくらいの時間がかかるか「年」で表した期間。Paybackとは「投資の元本を回収すること」を表す。頭にDiscountedを付けるとDiscounted Payback Periodとなり、貨幣の時間的価値を考慮した「割引回収期間」を表す。

26.Accounting Rate of Return(ARR)・・・会計上の利益率。貨幣の時間的価値を考慮しないで計算する。ARRと省略される。

27.Net Present Value(NPV)・・・正味現在価値。将来キャッシュ・フローを割引率を用いて現在価値に換算した値のこと。Netは「網」だけでなく「正味」という意味もある。普通はNPVと省略して使う。

28.Internal Rate of Return(IRR)・・・内部収益率。貨幣の時間的価値を考慮して投資プロジェクトの採算性を評価するもの。普通はIRRと省略して使う。

29.Profitability Index(PI)・・・収益性指標。プロジェクトの現在価値と投資額を比較することによって採算性を評価する指標。Profitabilityは「収益性」、Indexは「指標」を表す。

 

その他の管理会計用語

 

30.Transfer Price・・・振替価格。同一の会社内の部門間やグループ会社間で製品や原材料などの売買が行われるときの取引価格のこと。市価基準、原価基準、協定価格基準などがある。Transferは「移動、移送、移転」という意味。移転価格にも同一の会計英語が用いられる。

31.Opportunity Cost・・・機会原価、機会費用。最善の意思決定をしなかったことによる逸失利益のこと。

32.Sunk Cost・・・埋没原価、埋没コスト。意思決定の有無に関わらず回収できないコストのこと。Sunkとは「沈む」という意味のSinkの過去分詞であり、Sunk Costは「資金投下後もう戻ってこないお金」を表す。

 

最後に

いかがでしたか?

この記事では、英語で仕事をする方が知っておきたい管理会計の英語表現を紹介しました。

もっとマスターしたいという方は、管理会計の用語集(英語)を参考にしてください。ある程度英語が読める方は、日本語を介さずに読んだ方が理解が深まると思います。

 
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