英文会計入門

【財務諸表】は英語でなんて言う?現役の米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第1回〜

2021年1月13日

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こんにちは。イギリス駐在中の米国公認会計士わだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

簿記3級と英検準2級くらいの前提知識があれば読みやすいと思いますが、以下に当てはまる方はどなたも大歓迎です(^^)

  • 就職前に英文会計を学んで同学年に差をつけたい「学生」の方
  • 社会人の教養として英文会計を身につけたい「専業主婦」の方
  • ビジネス英語の一部として英文会計を学びたい、国際ビジネスの場で周りと差をつけたい、英語×簿記で自分の市場価値を高めたい「社会人」の方

この記事では「英文会計入門」第1回として、財務諸表の基本的な英語用語をやさしく解説します

IFRS(国際会計基準)とUS-GAAP(米国で適用される会計基準)それぞれについて学んでいきましょう。

豆知識

IFRSは"International Financial Reporting Standards"の略、US-GAAPは"United States - Generally Accepted Accounting Principles"の略です。

財務諸表は英語でなんて言うの?

会社は財政状態や経営成績を明らかにするため、四半期もしくは年に一回財務諸表を作成します。

皆さんがよく知っている、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」のことですね。

では、財務諸表は英語でなんと言うのでしょうか?

「Financial Statements」です。IFRSもUS-GAAPも同じ表現を使います。

financialは金融の、財務のという意味で、finance(ファイナンス、金融、財務)の形容詞です。発音は「ファイナンシャル」で問題ありません。

「みずほ『フィナンシャル』グループ」に引っ張られないようにしてください。

発音はCambridge Dictionaryで確認できます。

statementは声明、発表という意味です。本質的には、state(述べる)すること。またはその文書のことです。

直訳すると「財務について述べる文書」、つまり財務諸表のことですね。

単語を2つに分解して考えると覚えやすい英語です。

ココに注意

Financial Statementsと必ず複数形になるので注意してください。

貸借対照表は英語でなんて言うの?

貸借対照表はIFRSとUSGAAPで表現が異なります。

IFRS:Statement of financial position

IFRSでは「Statement of financial position」といいます。

Financial position(財務のポジション)について述べる文書ということですね。

貸借対照表は、ある一時点の資産や負債、純資産の状況を説明するものですから、「財務のポジションに関する文書」は文字通りの分かりやすい表現です

ただし、事前に知識として知っておかないと、ビジネスの現場で急に出てきたときに分からず困ってしまうかもしれません。これを機会に覚えてしまいましょう。

Statement of financial positionは単語として長いので、SOFPと頭文字をとって省略します。

US-GAAP:Balance sheet

貸借対照表の英語表現は、US-GAAPの「Balance sheet」の方が有名ですね。

バランスシートはもはや一般的なビジネス用語になっています。社会人はもちろん、卒業を控えている大学生は教養として覚えておきましょう。

経理の方であればバランスシートを省略して「B/S」と呼んでいるかもしれません。

職場で「ビーエス」「ビーエス」と聞こえたら貸借対照表のことを言っていると思ってください。

バランスシートと呼ぶ理由は、「いつも貸借が一致するシートだから」といわれています

英語での解説になりますが、Investopediaで常に貸借が一致する理由を解説していますので、興味のある方はご一読ください。

イギリスの職場から

イギリスの職場では貸借対照表をBalance sheetと呼びます。日本のように「ビーエス」と省略されません。職場に合った呼び方を心掛けましょう。

損益計算書は英語でなんて言うの?

損益計算書もIFRSとUS-GAAPで英語表現が異なります。

IFRS:Statement of profit or loss

IFRSでは損益計算書を「Statement of profit or loss」といいます。statementは上で説明した通り「文書」のことです。

profitは「利益」、lossは「損失」という意味です。収益から費用を引いた残りの「利益/損失に関する文書」という意味になります。

ちなみに似たような単語で、「収益」はrevenue、「費用」はexpenseというので混同しないように注意してください。

US-GAAP:Income Statement

US-GAAPでは「Income statement」といいます。

incomeは「利益」という意味です。つまり「利益に関する文書」ということですね。

US-GAAPはIFRSと異なり、利益はprofitという単語ではなくincomeで統一しています。

わだけんに質問

損益計算書って「P/L」じゃないの?

よくご存じですね。ビジネスの世界では損益計算書はP/Lと呼ばれています。

何の略だろう?と気になった方もいるかもしれません。

P/Lは「Profit and Loss Statement」の略です。この表現も正しいです。

職場で「ピーエル」「ピーエル」と聞こえたら損益計算書のことを話していると思ってください。

イギリスの職場から

イギリスの職場では損益計算書をP&Lと呼びます。読み方は「ピーエンドエル」です。

キャッシュフロー計算書は英語でなんて言うの?

IFRS、US-GAAPいずれもキャッシュフロー計算書は「Statement of cash flows」といいます。statementは何度も出てきましたが「文書」という意味です。

キャッシュフローはそのまま「cash flow」と訳しますが、flowの最後に複数形のsが付く点に注意してください

flowsが複数形なのは、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローのそれぞれの区分ごとに複数のキャッシュフロー項目が表示されているからです。

ココに注意

Cash flowsと必ず複数形になるので注意してください。

なお、「Cash flow statement」という言い方もよく使われますので、合わせて覚えておきましょう。

まとめ:本日の復習

  • 財務諸表の英語表現はIFRSとUS-GAAPで異なるものがある。
  • 財務諸表は英語で「Financial statements」
  • 貸借対照表は「Statement of financial position」「Balance sheet」
  • 損益計算書は「Statement of profit or loss」「Income Statement」
  • キャッシュフロー計算書は「Statement of cash flows」「Cash flow statement」

 

いかがでしたか?

今回の内容が「英語力不足で全然わからなかった…。」という方は、こちらの記事で英語や会計系のオススメの資格を紹介しているので、よかったら覗いてみてください。

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今後も国際ビジネスの場で役立つ英文会計の知識をブログでまとめていきます。

社会人の教養として知っておきたい内容から、『この会計用語をどうやって英語で表現したらいいの?』という実務のお悩みまで幅広く取り扱う予定です。

「英文会計入門」シリーズ第2回「会計処理は英語でなんて言う?」はコチラから。

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