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【配当】は英語でなんて言うの?米国公認会計士が解説!〜英文会計入門シリーズ第47回〜

2023年1月9日

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こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

この記事では「英文会計入門」第47回として、「配当は英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

◆前回の記事◆【キャッシュフロー計算書】の会計英語を覚えよう!米国公認会計士が解説!〜英文会計入門シリーズ第46回〜

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【キャッシュフロー計算書】の会計英語を覚えよう!米国公認会計士が解説!〜英文会計入門シリーズ第46回〜

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配当って英語でなんて言うの?

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企業が利益配当請求権を有する株主に対して、持ち株数に応じて利益を分配することを「配当」といいます。

配当金を支払うかどうかは企業によって異なりますが、配当金を支払う場合は、年1~2回中間決算や年度決算の後に支払われることが多いです。

 

では、「配当」は英語でなんと言うのでしょうか

 

答えは、「dividend」です。

 

"dividend"は「(株式の)配当、配当金」を意味し、発音は「ディヴィデンド」となります。

会計英語の中では結構有名な単語ですが、一般的にはあまり認知されていない英単語かもしれません。

 

覚え方としておすすめなのは、「企業の利益を株主に分配(=divide)するお金が配当金なので、"divide"の後ろに"nd"を追加して"dividend"」と記憶する方法です。

 

注意点は、"divide"は発音が「ディヴァイド」に対して、"dividend"は発音が「ディヴィデンド」と途中の"vi"の読み方が異なるところです。アクセントの位置(太文字)も異なります。

次の例文を何度も声に出して読み、正しい発音で会計英語"dividend"を覚えましょう。

 

例文

  • 配当金の支払いを決定するには、企業は利益剰余金の貸方残高がなければならない。
    Companies must have a credit balance in Retained Earnings before declaring and paying dividends.
  • 配当金の支払いは、会社の資産および株主資本を減少させる。
    The payment of a dividend reduces a company's assets and its stockholders' equity.

受取配当金や未払配当金は英語でなんて言うの?

会社が保有する株式の配当金を受け取ったら、貸方に営業外収益として「受取配当金」を認識します。

一方、会社の株主に対する配当金の支払いが決定したら(株主総会で剰余金の配当が決議されたら)、借方に純資産の「利益剰余金」を計上し、貸方に負債として「未払配当金」を計上します。

 

では、「受取配当金」「未払配当金」はそれぞれ英語で何と言うのでしょうか?

 

答えは、受取配当金が「Dividend income」、未払配当金が「Dividends payable」です。

 

「受取配当金」は損益計算書の収益に該当するので、"Dividend"に「収入、利益」を表す"income(発音:インカム)"を追加します。

一方、「未払配当金」は貸借対照表の負債に分類されるので、"Dividends"の後に「債務」を表す"payable(発音:ペイアブル)"を付け足します。

 

なぜ「受取配当金」がDividend"と単数扱いなのに対して、「未払配当金」が"Dividends"と複数扱いなのか気になる人もいるかもしれません。

明確な理由は、調べても正直よくわかりませんでした。

 

"payable"を使う他の会計英語"Accounts payable(買掛金)" "Notes payable(支払手形)"も直前の単語が複数形になるので、もしかしたら何らかのルールがあるのかもしれません。

債権を表す"receivable"も同じような法則があります。"Accounts receivable(売掛金)" "Notes receivable(受取手形)"のように。

 

ひとまず「"payable"や"receivable"の前の単語は複数形にする」というルールっぽいものを頭に入れて、これらの会計英語を記憶するのがおすすめです。

 

例文

  • 配当の支払いが決定した日に、会社は支払配当金を$30,000貸方計上し、利益剰余金を$30,000貸方計上する。
    On the date the dividend is declared, a company will credit the Dividends Payable account for $30,000 and will debit the Retained Earnings account for $30,000.
  • 受取配当金は、損益計算書に計上される。
    Dividend income would be recorded on the income statement.

配当性向、配当利回りは英語でなんて言うの?

会社が当期純利益に対して1年間で支払った配当金の割合(パーセンテージ)を「配当性向」といいます。

1株あたりの年間配当額÷1株あたりの当期純利益×100=配当性向(%)

 

また、株価に対して1年間で受け取った配当金の割合(パーセンテージ)を「配当利回り」と呼びます。

1株あたりの年間配当額÷株価×100=配当利回り(%)

 

「配当性向」と「配当利回り」は名前が似ていてややこしいですが、分子はどちらも「1株あたりの年間配当額」で同じで、分母がそれぞれ異なります

配当金の「当期純利益に対する割合=配当性向」「株価に対する割合=配当利回り」となります。

 

では、「配当性向」「配当利回り」はそれぞれ英語で何と言うのでしょうか?

 

答えは、配当性向が「Dividend Payout Ratio (DPR)」、配当利回りが「Dividend Yield」です。

 

「配当性向」「配当利回り」は日本語ですらややこしいのに、英語なんて覚えられる気がしないですよね。

 

配当性向の"payout(発音:イアウト)"は「(比較的多額の資金の)支払い、支出」という意味で、"ratio(発音:イシオ)"は「割合」という意味があります。

つまり"Dividend Payout Ratio (DPR)"は直訳で「配当金の支払い割合」となるわけです。

「配当性向」というのは、「会社が当期純利益に対して1年間で支払った配当金の割合」を指しますので、もともと「会社目線」の会計用語となります。

このあたりを上手く記憶できれば「配当性向="Dividend Payout Ratio (DPR)"」という日本語と英語の対応ができるようになります。

 

一方、配当利回りの"yield(発音:ールド)"は、名詞で「利回り」という意味があります。投資界隈では、結構有名な英単語かもしれません。

「配当利回り」をそのまま直訳したら出てくる英語表現なので、こちらは覚え方の工夫が必要なくて楽ですね。

 

例文

  • 配当性向は、1株あたりの年間配当額を1株あたりの当期純利益で除して算出する。
    The dividend payout ratio can be calculated as the yearly dividend per share divided by the earnings per share.

増配、減配、無配は英語でなんて言うの?

配当が前期よりも増えることを「増配」、逆に減ることを「減配」、配当を実施しないことを「無配」といいます。

では、「増配」「減配」「無配」はそれぞれ英語で何と言うのでしょうか?

 

答えは、増配が「Dividend increase」、減配が「Dividend decrease」、無配が「Non-dividend paying/Without dividends」です。

 

例文

  • 無配当株は値上がりが期待できる。
    The prices of stocks without dividends/non-dividend paying stocks are likely to appreciate in value.

配当控除は英語でなんて言うの?

「配当控除」とは、(ある特定の)剰余金の配当所得に対して適用される税額控除(≒納めるべき税金から一定額を差し引いて減額すること)のことをいいます。

では、「配当控除」は英語で何と言うのでしょうか?

 

答えは、「Dividend Tax Credit (DTC)/Tax credit on dividends」です。

 

"tax credit"とは「税額控除」のことを指します。

なぜ「控除」に"credit"という英単語を使うのかは、一応調べてみたのですがよく分かりませんでした。

法人税などの税金は「費用」として「借方」に計上されるので、「その税金を減額するために貸方計上する(動詞の"credit")」ことから"credit"が使われるようになったかもしれません。

 

成り立ちはわかりませんが、「税額控除(="tax credit")」を覚えるうえで上記の考え方が役に立つと思います。

参考動画

配当に関連する英語表現をより詳しく学びたい方には、以下の動画がサクッと視聴できておすすめです。ネイティブの先生が配当の支払いに関する仕訳を約5分で説明しています。

 

まとめ:本日の復習

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  • 「配当」は英語でDividend
  • 「受取配当金」はDividend income、「未払配当金」はDividends payable
  • 「配当性向」はDividend Payout Ratio (DPR)、「配当利回り」はDividend Yield
  • 「増配」はDividend increase、「減配」はDividend decrease、「無配」はNon-dividend paying/Without dividends
  • 「配当控除」はDividend Tax Credit (DTC)/Tax credit on dividends

 

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