英文会計入門

【計上・発生・認識・振替】は英語でなんて言う?現役の米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第27回〜

2021年2月28日

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こんにちは。イギリス駐在中の米国公認会計士わだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

この記事では「英文会計入門」第27回として、「計上する・発生する・認識する・振替えるは英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

前回の記事「第26回:現在価値は英語でなんて言う?」はコチラから。

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【現在価値・将来価値】は英語でなんて言う?現役の米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第26回〜

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「計上する」は英語でなんて言うの?

会計や簿記を学習していると「計上」という単語によく出会います。

例えば、ある勘定を損益計算書に反映するとき、「売上を計上する」「費用を計上する」といいます。

また、ある勘定を貸借対照表に反映するときには、「固定資産を計上する」「買掛金を計上する」などといいますね。

では、「〇〇を計上する」は英語でなんと言うのでしょうか?

Record」を使って表現します。

Recordは「記録する」という意味があり、会計英語で「計上する」を表します。

「費用を計上する」はrecord expenses/costs、「売掛金を計上する」はrecord accounts receivableのように使います。

例文

  • 無形資産は有形固定資産のように取得原価で計上される。
    Intangibles are recorded at their acquisition cost, as are tangible assets.
  • 買掛金を計上するとき、借方に棚卸資産、貸方に買掛金を記入する。
    When recording an account payable, debit the inventory account and credit the accounts payable account.
  • 現金を受領した時点ではなくサービスや販売が完了した時点で、収益は売り上げとして計上される。
    Revenues are recorded as Sales Revenue when the service or sale has been performed, not when the cash is received.

「発生する」は英語でなんて言うの?

会社が経費を計上することなどを、「費用が発生する」といいますね。

「発生する」と聞くと、「イベントが発生する」ときの"take place"、"occur"、"happen"などが頭に思い浮かんでしまいそうですが、簿記や会計の「〇〇が発生する」は英語で何と言うのでしょうか?

Incur」を使って表現します。

Incurは、一般的に「負う、被る」という意味の動詞です。会計英語では「(費用が)発生する」という意味で使います。発音は「インカー」です。

例えば、「費用が発生したとき」と言いたい場合は、when expenses/costs are incurredと受け身を使って表現します。

いくつか例文を確認していきましょう。

例文

  • 発生主義では、費用は発生した期間に計上される。
    The accrual basis records expenses in the period they were incurred.
  • 発生主義の概念においては、支払ったときではなく発生したときに、会社は費用を計上することが要求される。
    The accrual accounting concept requires a company to record expenses when they are incurred rather than when they are paid.
  • 事務用品などの重要性のない費用は、それらの購入と同時に発生したとみなす。
    For immaterial expenses, such as office supplies, an expense is assumed to have been incurred as soon as these items are purchased.

「認識する」は英語でなんて言うの?

「計上する」と似た言葉に「認識する」がありますが、どのような意味を指すかご存じでしょうか?

実は、IFRSのConceptual Framework for Financial Report(10ページ目)に「認識」の意味が定義されています。

それによると認識とは、「ある一定の定義を満たす項目(資産・負債・純資産・収益・費用)を、財務諸表に組み入れるプロセス」のことを指します。

「財務諸表に反映する」という意味の「計上」を、硬い表現で厳密に定義した用語が「認識」というイメージですね

豆知識

IFRSを前提に話すフォーマルな場では「認識」を、一般的に帳簿に記録することを表現したい場合は「計上」を使うのがオススメです。大きな違いはないので、意味を忘れてしまったらどちらを使っても構いませんが、日本語の「認識」は「収益認識」を連想する人もいるので、多用するなら「計上」の方が無難かもしれません。

では、「〇〇を認識する」は英語で何と言うのでしょうか?

Recognize(イギリス表記:Recognise)です。

なんと、「物事を見分ける、判断する」という一般的な「認識」の英語と同じなんですね。

とても覚えやすい会計英語で、発音は「レコッグナイズ」です。

さっそく例文を見て使い方を確認していきましょう。

例文

  • 支払配当金は、配当金の支払いが正式に決定したときに認識すべきである。
    Dividend payable should be recognized when the issuance of dividend is properly authorized.
  • 減価償却費や減損は、発生時に損益計算書に認識されるべきである。
    The depreciation charges and impairment losses should be recognized in profit or loss as incurred.
  • ある有形固定資産について、将来の経済的便益が会社にもたらされる可能性が高く、取得原価が信頼性を持って測定できるのであれば、それは資産として認識されるべきである。
    If it is probable that future economic benefits associated with an item of PPE will flow to the company and the cost of the item can be measured reliably, the item should be recognised as an asset.

「振替える」は英語でなんて言うの?

簿記では、ある勘定からある別の勘定に移すことを「振替える」といいます。

例えば、返済期限が1年未満となった借入金を固定負債から流動負債へ移動することや、一度計上した広告宣伝費を雑費に計上し直すことを、「振替える」という言葉で表現します。

では、「〇〇を振替える」は英語で何と言うのでしょうか?

Reclassifyです。

Classifyは「分類する」という意味で一般的に使われる動詞です。

ここに「再び」という意味の接頭辞re-を追加すると、「再分類する」という意味の動詞になります。

「振替える」を「一度計上した勘定科目を再び分類する」と脳内変換すると出てくる単語です。

発音は、「リクラシファイ」と読みます。

こちらも例文を見て、reclassifyの使い方を覚えていきましょう。

例文

  • 広告宣伝費から雑費に1,000ドル振替える必要がある。
    We need to reclassify $1,000 from Advertising Expense to Miscellaneous expenses.
  • その支出を修繕費から建物に振替えるための仕訳を切った。
    The journal entry was made to reclassify the expenditures from Repair Expenses to Buildings.
  • 1年以内に支払期限が到来する負債は、流動負債として振替えられるべきである。
    Liabilities that are due and payable within one year should be reclassified as ‘Current Liabilities’.

まとめ:本日の復習

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  • 計上するは英語で「Record」
  • 発生するは「Incur」
  • 認識するは「Recognize/Recognise」
  • 振替えるは「Reclassify」

 

いかがでしたか?

今回の内容が「英語力不足で全然わからなかった…。」という方は、こちらの記事で英語や会計系のオススメの資格を紹介しているので、よかったら覗いてみてください。

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今後も国際ビジネスの場で役立つ英文会計の知識をブログでまとめていきます。

社会人の教養として知っておきたい内容から、『この会計用語をどうやって英語で表現したらいいの?』という実務のお悩みまで幅広く取り扱う予定です。

休日の自己研鑽に遊びに来てもらえると嬉しいです(^^)

「英文会計入門」シリーズ第28回「仮払金・立替金・前払金・未収金は英語でなんて言う?」はコチラから。

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