英文会計入門

【仮払金・立替金・前払金・未収金】は英語でなんて言う?米国公認会計士が解説!〜英文会計入門シリーズ第28回〜

2021年3月2日

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こんにちは。イギリス駐在中の米国公認会計士わだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

この記事では「英文会計入門」第28回として、「仮払金・立替金・前払金・未収金は英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

前回の記事「第27回:計上する・発生する・認識する・振替えるは英語でなんて言う?」はコチラから。

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【計上・発生・認識・振替】は英語でなんて言う?現役の米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第27回〜

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仮払金は英語でなんて言うの?

仮払金とは、支出の具体的な内容や金額が確定していないうちに支払ったお金で、一時的には流動資産ですが、将来的には会社の費用となる勘定科目のことをいいます。

例えば、従業員の出張旅費の前払いや、事業所などへの小口現金の支払いなどに使用されます。

仮払金は、その名の通り「仮に支払ったお金」であるため、外部からは「どんな目的で使われたかわからないお金」です

したがって、決算で内容をきちんと精査し、適切な勘定科目へ振替えることが適切と考えられています。

では、「仮払金」は英語で何と言うのでしょうか?

Suspense payments」です。

Suspenseは、「未定、未決、宙ぶらりんの状態」という意味の名詞です。

小説や映画などのサスペンスと同じ英語ですね。

つまり、Suspense paymentsで「振替先が未定の支払金」という意味になります。

例文

  • 仮払金は、どの勘定科目に計上されるべきか不確かなときに、一時的に取引を保存する目的で使われる勘定科目である。
    A suspense payment is an account used to temporarily store transactions for which there is uncertainty about where they should be recorded.
  • どの請求書に対する費用か把握するまで、その会社は$5,000を一時的に仮払金に計上することにした。
    The company temporarily parked the $5,000 in the Suspense Payments account, until they can find out which invoices to charge.

公認会計士のたぬ吉さんが仮払金の解説動画をYouTubeにアップしていますので参考にしてください。

 

立替金は英語でなんて言うの?

仮払金と似たような勘定に「立替金」があります。

立替金とは、「最終的に取引先や関係会社、従業員個人など、会社以外が負担すべきお金を、一時的に会社が立て替えたもの」のことを指します。

例えば、従業員負担分の社会保険料、取引先負担の手数料の支払いなどが該当します。

仮払金は将来的に会社の費用となるのに対して、立替金は将来的に会社の費用とならない点が、仮払金との大きな違いです。

では、「立替金」は英語で何と言うのでしょうか?

Advance to Employees/Advances paid」です。

Advanceとは「前貸し金、立て替え金」という意味のある名詞です。

したがって、Advance to Employees/Advances paidで「従業員への立替金、立替金」を表します。

ただし、Advancesはこの後取り上げる「前払金(前渡金)」と非常に混同されやすい表現です。

また、立替金は「一時的に支出しているが後に返ってくるお金」であることから、Other receivables: Advancesのように「返ってくるお金」であることを補足した方がネイティブには伝わりやすいです。

なお、B/S表示科目としては、Advances paidが使われます。

例文

  • 会社が従業員の$1,000ドルを立て替える場合、借方に流動資産である立替金を$1,000、貸方に現金を$1,000計上する。
    When a company advances their employee $1,000, they will debit the current asset Advance to Employees for $1,000 and will credit Cash for $1,000.

前払金(前渡金)は英語でなんて言うの?

商品やサービスを受け取る前に、相手先に代金の一部を支払うお金を「前払金(前渡金)」といいます。

前払金(前渡金)は商品を受け取る権利を表すため、流動資産に計上されます。

では、「前払金(前渡金)」は英語で何と言うのでしょうか?

Advance payments」です。

Advanceは「事前の、前の」という意味の形容詞、paymentsは「支払い」という意味の名詞です。

したがって、Advance paymentsで「事前の支払い(=前払金)」を表します。

立替金を表すAdvances paidと非常に似ているため、使い分けに注意してください

例文

  • 前払金(前渡金)とは、作業が完了する前に販売側に対して支払われる代金の一部のことである。
    An advance payment is paying a part of the payment to the seller before the work is completed.
  • その会社は支払いに対して、借方に前払金(前渡金)を$3,000、貸方に現金を$3,000計上する。
    The company records the payment with a debit of $3,000 to the advance payments account and a credit of $3,000 to the cash account.

前払費用は英語でなんて言うの?

「前払金(前渡金)」と似た勘定に「前払費用」があります。

これは、一定の契約に従って「継続」して役務の提供を受ける場合、まだ提供されていない役務に対して支払われたお金のことを指します。

発生主義の観点から費用を次期以降に繰り越すため、「繰延勘定」とも呼ばれますね。

では、「前払費用」は英語で何と言うのでしょうか?

Prepaid expenses/Deferred expenses」です。

この会計英語の「覚え方」と「例文」は、第11回「見越し・繰延べは英語でなんて言うの?」で詳しく解説していますので、参考にしてください。

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未収金は英語でなんて言うの?

営業活動以外の取引において、まだ回収されていないお金のことを「未収金」といいます。

例えば、不動産や機械、備品、有価証券などを売却し、後払いで代金が入金されるときに使う資産の勘定科目です。

では、「未収金」は英語で何と言うのでしょうか?

Non trade receivables」です。

Nonは「~ではない」、tradeは「(営業)取引」、receivablesは「受け取ることのできる権利」を意味します。

つまり、Non trade receivablesで「営業取引以外の債権(=未収金)」を表します。

英文会計入門シリーズ第12回「売上・仕入は英語でなんて言う?」の記事で解説したように、売掛金の会計英語はTrade receivablesです。

それに対し、未収金の会計英語は「Trade以外を扱うため、Trade receivables(売掛金)の頭に否定を示すNonを追加する」と考えると覚えやすいかもしれません

他には、Other accounts receivablesという表現もよく見ます。

なお、B/S表示科目としては、Accouts receivable - otherがよく使われますね。

例文

  • 未収金とは、商品やサービスに対する顧客への請求以外で、会社が請求することのできるお金のことです。
    Non trade receivables are amounts due for payment to a company other than its normal customer invoices for goods or services.
  • 支払いが一年を超えることが予想されるのであれば、未収金は固定資産に分類する。
    Classify non trade receivables as a non-current asset if you anticipate the payment will be over more than one year.

未収収益は英語でなんて言うの?

「未収金」と似た勘定に「未収収益」があります。

こちらは、一定の契約に従って「継続」して役務の提供を行う場合において、既に提供した役務に対してまだ支払いを受けていないお金のことをいいます。

当期に入金のない取引ですが、役務の提供は完了しているため、当期の収益を「見越計上」する「見越勘定」として有名です。

では、「未収収益」は英語で何と言うのでしょうか?

Accrued revenue」です。

この会計英語の「覚え方」と「例文」は、第11回「見越し・繰延べは英語でなんて言うの?」で詳しく解説していますので、参考にしてください。

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まとめ:本日の復習

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  • 仮払金は英語で「Suspense payments」
  • 立替金は「Advance to Employees/Advance paid」
  • 前払金(前渡金)は「Advance payments」
  • 前払費用は「Prepaid expenses/Deferred expenses」
  • 未収金は「Non trade receivables」
  • 未収収益は「Accrued revenue」

 

いかがでしたか?

今回の内容が「英語力不足で全然わからなかった…。」という方は、こちらの記事で英語や会計系のオススメの資格を紹介しているので、よかったら覗いてみてください。

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今後も国際ビジネスの場で役立つ英文会計の知識をブログでまとめていきます。

社会人の教養として知っておきたい内容から、『この会計用語をどうやって英語で表現したらいいの?』という実務のお悩みまで幅広く取り扱う予定です。

休日の自己研鑽に遊びに来てもらえると嬉しいです(^^)

「英文会計入門」シリーズ第29回「販売費及び一般管理費は英語でなんて言う?」はコチラから。

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