英文会計入門

【棚卸資産】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第8回〜

2021年1月24日

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こんにちは。会計英語アカデミー運営者のわだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

この記事では「英文会計入門」第8回として、「棚卸資産は英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

◆前回の記事◆【引当金】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第7回〜

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【引当金】は英語でなんて言う?米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第7回〜

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棚卸資産は英語でなんて言うの?

棚卸資産とは、会社が販売する目的で保有する原材料、仕掛品、半製品、製品、商品等のことを指します。

いわゆる在庫のことですね。では、棚卸資産は英語でなんと言うのでしょうか?

正解は「inventory」です。

読み方は「インベントリー」です。

棚卸資産の内訳を表す勘定科目の英語をリストにしたので参考にしてください。

  • 商品:Merchandise
  • 製品:Finished goods
  • 半製品:Semi-finished goods
  • 仕掛品:Work in process/progress (WIP)
  • 原材料:Raw materials
  • 貯蔵品:Production/Manufacturing supplies
  • 販売用不動産:Real estate for sale

豆知識

inventoryは数えられる名詞(可算名詞)なので、在庫がいくつかある場合はinventoriesと複数形にして使います。

例文を見ながら使い方に慣れていきましょう。

手元の製品の合計額は報告期間の最後に通常原材料や仕掛品のコストと一緒に集計され、一つの「棚卸資産」という勘定科目として貸借対照表に開示される。
The total amount of finished goods inventory on hand as of the end of a reporting period is typically aggregated with the costs of raw materials and work-in-process, and is reported within a single "Inventory" line item on the balance sheet.

難しい単語は、「on hand:手元に」「aggregate:集計する」「line item:開示科目」の3つです。ビジネス英語として覚えてしまいましょう。

消費された貯蔵品は製造間接費の一部となり製品へ配賦される。
When the manufacturing supplies are used they will become part of the manufacturing overhead, which is then allocated to the products manufactured.

難しい単語は2つ、「manufacturing overhead…製造間接費」と「allocate…配賦する」ですね。原価計算を担当する方は覚えると便利です。

 

棚卸資産の関連用語

ここからは棚卸資産の関連用語を学んでいきましょう。英文会計をやるうえで必須の単語に絞って紹介します。

継続記録法(分記法)と棚卸計算法(三文法)

継続記録法とは、毎日継続的に棚卸資産の受け入れや払い出しを帳簿に記録する方法のことを言います。

棚卸計算法とは、月末や決算日など定期的にまとめて実施棚卸(physical inventory)することで在庫数量を把握し、そこから逆算して売上数量や消費数量などを計算する方法ですね。

イギリスの職場から

イギリスの職場では実施棚卸のことを「stock taking」や「inventory check」と呼びます。正式には「physical inventory count」と表現されます。

では、それぞれ英語でなんと言うのでしょうか?

正解は、継続記録法が「perpetual inventory method」、棚卸計算法が「periodic inventory method」です。

perpetualとは、「パーペチュアル」と読み「永久的な」という意味の形容詞です。

つまり、(事業が続く限り)永久的に在庫の受け入れや払い出しの記録をその都度取ることを表しています。

periodicとは、「ピリオディック」と読み「定期的な」という意味の形容詞です。定期的に実施棚卸および数量計算をしているということです。

一緒に例文を見ていきましょう。

継続記録法では商品を売り上げた時に売上原価を借方に記録する。
Under the perpetual system there is a Cost of Goods Sold account that is debited at the time of each sale for the cost of the merchandise that was sold.

棚卸計算法では総勘定元帳勘定からは棚卸資産や売上原価の金額は把握できない。
Under the periodic inventory system there is no way to tell from the general ledger accounts the amount of inventory or the cost of goods sold.

難しい単語は「Cost of goods sold…売上原価」と「general ledger account…総勘定元帳勘定」です。

個別法、先入先出法、後入先出法、総平均法、移動平均法

棚卸資産の評価方法で有名なのは、個別法、先入先出法、後入先出法、総平均法、移動平均法ですね。

豆知識

他には、最終仕入原価法や売価還元法があります。なお、後入先出法は、US-GAAPでは認められていますが、日本基準やIFRSでは認められていません。

それぞれ、英語でなんと言うのでしょう?

正解は...

  • 個別法…specific identification method
  • 先入先出法…first-in, first-out(FIFO)
  • 後入先出法…last-in, last-out(LIFO)
  • 総平均法…gross average method
  • 移動平均法…moving average method

先入先出法や後入先出法は省略して「ファイフォ」や「ライフォ」と言ったりします

例文を紹介していきます。

その会社は売上原価を先入先出法で計算している。
The company calculates cost of goods sold using the FIFO method.

後入先出法を使うと残りの在庫の価値は低く評価される。
The value of remaining inventory is understated with the LIFO method.

個別法では、個別ベースで購入したアイテムの原価を把握できることが必須となる。
Under the specific identification method, it’s necessary that the cost of each purchased item can be determined on an individual basis.

棚卸資産の評価をより深く英語で学びたい方は、Accounting Coachの記事がオススメです。

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棚卸資産評価損

棚卸資産評価損とは、決算時の棚卸資産の評価額(売価など)が取得原価(仕入価格など)を下回った場合に計上される損失です。

豆知識

棚卸資産評価損は「災害による損傷」や「流行が過ぎたことによる需要の低下」などの原因によって計上されることが多いです。

損失を将来に繰り延べないための保守主義的な会計処理ですね。

基本的には売上原価の一部として計上しますが、「臨時かつ巨額」と認められると特別損失となることもあります。

では棚卸資産評価損は英語でなんと言うのでしょう?

正解は、「loss on valuation of inventory」「loss on write-down of inventory」です。

valuationは「評価」という意味で、loss on valuation of inventoryは「棚卸資産の評価に対する損」ということですね。金融庁指定の開示科目です。

一方、write-downは「評価減、切り下げ」という意味です。loss on write-down of inventoryは「棚卸資産の評価減による損」を表します。

write down(評価減、切り下げ)は句動詞として会計でよく使われるので、この機会に覚えてしまいましょう

豆知識

ここで、write downwrite offは別の意味を持つ単語ですので注意してください。

write offは「帳簿から消す」つまり「BSから除却する、オフバラする」という意味です。細かいですが、前置詞の違いは正確に記憶してください。

例文を確認していきましょう。

棚卸資産の切り下げを行う仕訳では、借方に損益計算書勘定である棚卸資産評価損を計上する。
The debit in the entry to write down inventory is recorded in an account such as loss on write-down of inventory, which is an income statement account.

商品が失われたり盗難にあったり価値が低下すると棚卸資産は切り下げられる。
Inventory is written down when goods are lost or stolen, or their value has declined.

棚卸資産評価減の金額が重要でなければ、借方に売上原価を貸方に棚卸資産を計上する。
If inventory write-downs are not significant, debit the general cost of goods sold account and credit inventory.

『write-down』は棚卸資産の価値が簿価より低下した時に使われ、『write off』はその価値がゼロになった時に使われる。
We use a write-down when the value of inventory has decreased from its book value, but a write off means the value has become zero.

 

まとめ:本日の復習

  • 棚卸資産は『inventory』
  • 継続記録法は『perpetual inventory method』
  • 棚卸計算法は『periodic inventory method』
  • 個別法は『specific identification method』
  • 先入先出法は『first-in, first-out(FIFO)』
  • 後入先出法は『last-in, first-out(LIFO)』
  • 総平均法は『gross average method』
  • 移動平均法は『moving average method』
  • 棚卸評価損は『loss on valuation of inventory/loss on write-down of inventory』

 

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