英文会計入門

【減価償却費】は英語でなんて言う?現役の米国公認会計士がやさしく解説!〜英文会計入門シリーズ第6回〜

2021年1月20日

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こんにちは。イギリス駐在中の米国公認会計士わだけんです。

「英文会計入門」シリーズでは、英語で簿記や会計を理解したい方向けに、簡潔に分かりやすく英文会計の基本を解説しています

簿記3級と英検準2級くらいの前提知識があれば読みやすいと思いますが、以下に当てはまる方はどなたも大歓迎です(^^)

  • 就職前に英文会計を学んで同学年に差をつけたい「学生」の方
  • 社会人の教養として英文会計を身につけたい「専業主婦」の方
  • ビジネス英語の一部として英文会計を学びたい、国際ビジネスの場で周りと差をつけたい、英語×簿記で自分の市場価値を高めたい「社会人」の方

この記事では「英文会計入門」第6回として、「減価償却費は英語でなんて言うの?」という疑問にやさしくお答えします

前回の記事「第5回:借方・貸方は英語でなんて言う?」はコチラから。

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減価償却費は英語でなんて言うの?

減価償却とは、固定資産の取得コストを使用可能期間にわたって分割して費用計上することです。

その目的は、減価償却を通して毎年少しずつ費用計上することにより、各年の利益を正確に計算することですね

では、減価償却費は英語でなんて言うのでしょうか?

正解は「depreciation」です。

「~の価値を下げる、減価償却する」と言う意味の動詞、depreciateの名詞形です。発音は「ディプリシエイション」です。

depreciateを聞いたことがない方も、appreciateなら分かるのではないでしょうか。

appreciateは「~をありがたく思う、感謝する」という意味の動詞で有名ですが、「価値が上がる、価格が騰貴する」という意味もあります。

イギリスの職場から

イギリスの職場では感謝を伝えるときに「much appreciated」という表現を同僚に対して使います。

接頭辞ap-の代わりに「下へ」という意味の接頭辞de-を付けると、「~の価値を下げる、減価償却する」という真逆の意味になるわけです。

発音は難しいですがよく使う会計英語なので、depreciateやdepreciationは覚えておくと便利です。

例文を見て少しずつ慣れていきましょう(例文はIFRSに関する文章です)。


有形固定資産の重要な構成要素はそれぞれ個別に減価償却されるべきである。
Each significant part of an item of PPE should be depreciated separately.

  • significant…重要な
  • PPE…property, plant and equipmentの略。有形固定資産のこと。
  • separately…分離して、個別に

IFRSでは「コンポーネント・アカウンティング」と言って、有形固定資産を重要な構成要素に分けて個別に減価償却を行います。

より詳しく知りたい方はKPMGオンライン基礎講座をご参照ください。

  • その資産が使用可能になった時から減価償却費の計上が始まるべきである。
    The charging of depreciation should begin when the asset is ready for use.
    ※charge…(減価償却費を)負担する、計上する
  • その資産が稼働していない間も減価償却費は継続して計上される。
    During period when the asset is standing idle, depreciation continues to be charged.
    ※idle…稼働していない
  • 法人は少なくとも年に1回は減価償却方法を見直すよう求められている。
    An entity is required to review the depreciation method at least once a year.

 

減価償却費の関連用語を覚えよう

いい機会なので、減価償却費(depreciation)と一緒に使われやすい簿記の専門用語も覚えていきましょう。減価償却費の関連用語は比較的多いですが、ここでは特に基本的かつ重要な10単語に絞りました。

最初は覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、専門用語は何度も見るうちに慣れてくるものです。いつか固定資産関係の海外取引で役に立つ日が来るかもしれません。一緒に頑張りましょう。

1. 有形固定資産…property, plant and equipment/PP&E/PPE/tangible fixed assets

2. 取得原価…cost/acquisition cost

3. 残存価額…residual value/salvage value

4. 帳簿価額…carrying amount

5. 償却可能価額…depreciable amount

6. 耐用年数…useful life

7. 定額法…straight-line method

8. 定率法…diminishing balance method/declining balance method

9. 生産高比例法…unites of production method

10. 減価償却累計額…accumulated depreciation

これらの単語を使った例文を7つ紹介します。

専門用語を使った文章を作るのは難しいので、「こんな感じで使われるんだな」という程度に見てもらえれば大丈夫です。

  • ある法人が耐用年数40年の新しい建物を100,000で取得した。
    An entity has acquired a new building with a useful life of 40 years for 100,000.
  • 減価償却費は定額法で計算されている。
    Depreciation is being calculated on a straight-line basis.
  • その資産の残存価額はゼロである。
    The asset has no residual value.
  • その建物は残存価額ゼロ、耐用年数50年の定額法で減価償却される。
    The building is depreciated over 50 years on a straight-line basis with no residual value.
  • 定率法においては、帳簿価額に対して一定率かけた金額が減価償却費になる。
    Depreciation is charged at a fixed percentage on the book value of the asset under the diminishing balance method.
  • 生産高比例法は、飛行機や車両、コピー機などの減価償却に役に立つ可能性がある。
    The units of production method can be useful for depreciating airplanes and vehicles, printing machines, etc.
  • 各期の貸借対照表の資産の帳簿価額は、減価償却費が控除されている。
    In each period the carrying amount of an asset in the statement of financial position is reduced by the depreciation charged.

固定資産の会計処理を英語でもっと学習してみたい!という方はACCA(イギリス勅許公認会計士協会)がスタディー・リソースを出しているのでご参照ください(全文英語)。なお、ここではIFRSでの会計処理が説明されています(リソースはコチラ)。

また、英文会計入門シリーズ第17回「有形固定資産は英語でなんて言う?」で有形固定資産の取得から売却までの重要な会計英語を解説しています。併せてご一読いただくことをオススメします。

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まとめ:本日の復習

  • 『減価償却費』は英語で『depreciation』
  • 『有形固定資産』は英語で『property, plant and equipment/PP&E/PPE』
  • 『取得原価』は英語で『cost/acquisition cost』
  • 『残存価額』は英語で『residual value/salvage value』
  • 『帳簿価額』は英語で『carrying amount』
  • 『償却可能価額』は英語で『depreciable amount』
  • 『耐用年数』は英語で『useful life』
  • 『定額法』は英語で『straight-line method』
  • 『定率法』は英語で『diminishing balance method/declining balance method』
  • 『生産高比例法』は英語で『unites of production method』
  • 『減価償却累計額』は英語で『accumulated depreciation』

 

いかがでしたか?

今回の内容が「英語力不足で全然わからなかった…。」という方は、こちらの記事で英語や会計系のオススメの資格を紹介しているので、よかったら覗いてみてください。

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今後も国際ビジネスの場で役立つ英文会計の知識をブログでまとめていきます。

社会人の教養として知っておきたい内容から、『この会計用語をどうやって英語で表現したらいいの?』という実務のお悩みまで幅広く取り扱う予定です。

休日の自己研鑽に遊びに来てもらえると嬉しいです(^^)

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